出版社内容情報
美を考える知的営みの歴史を,西洋と東洋とに分けて辿る.序論―美学とは何か/第I部西洋の美学(概観/古代美学史/中世美学史/近世美学の展望/近代美学の成立/現代の美学) 第II部東洋の美学(中国の芸術哲学/韓国の美学思想/日本の美学思想/イスラームの美学思想) 第III部美学史各論(西洋中世の修辞学/中国の肖像画論/日本の詩論)〈執筆者〉今道友信,森谷宇一,佐々木健一,西村清和,福永光司,閔周植,五十嵐一,松尾大,尼ヶ崎彬,趙善美
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
Yoshi
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西洋美学史からおすすめにあり古本で手に入れ通読。 一般的な西洋美学はプラトンからヘーゲル、ゾルガーまでを扱っており大きく流れを把握するにはとても良いと思った。 後半は東洋美学になるのだが、その対比も味わうことができ美学を学ぶにあたり読んでおいて損はない内容。 西洋美学の固さ、複雑さと、東洋美学の柔らかさ、単純さのようなものを感じたのだけれども、とはいえ美学と言えばやはり学ぶのは西洋のものなので、もしかしたら東洋も深く掘っていくと複雑さに行きつくのだろうか、、2020/04/15
♨️
1
今道友信、佐々木健一、西村清和など美学界の大物が書いてるだけあり、西洋における美学のつながりがきわめて丁寧に描かれている。特に西村の近代美学についての記述はわかりやすくヘーゲル美学の到達点やそれ以前にいながらも実存主義の萌芽となったゾルガーの思想も初めて読んだが理解しやすかった。現代美学は現象学や精神分析などさまざまなバックグラウンドを持ちながらの議論なのでさすがに読みづらいところもあるのだがリクールの議論が面白そうだ。中国美学についての紹介も読みやすい。2019/02/06
生きることが苦手なフレンズ
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東洋美学も盛り込む、という特徴が、東洋美学のつまらなさで台無し。 現代美学の技術と芸術みたいなテーマは面白いと思った。2013/12/18
Takeshi Nakazawa
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感性学としての美学の問題は、単なる理論的な問題ではない。むしろそれは、人間の自己理解に関わる実践的な問題なのだ。偏見からの解放と自由な自己完全化への道。すなわちドイツ啓蒙の理念の実現こそが、啓蒙美学の課題である。2012/02/17
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