内容説明
昭和一四年七月末の日満軍総攻撃は、決死の渡河攻撃により、からくも互角の形勢で終結した。だが、無尽蔵とも思えるソ蒙軍の砲撃に対し、日満軍は日毎に劣勢へ陥っていく。抜本的補強を求める秋津少佐の具申に、まったく耳を貸そうとしない関東軍。折も折、秋津は奉天製作所で恐るべき破壊力を持つ海兵隊の試作兵器を目撃する。海軍八センチ高角砲搭載の重戦車―十二試重戦。これをノモンハンに投入できれば。海兵隊の参戦を画策する秋津。果たして十二試重戦は日満軍の苦境を救えるか。
昭和一四年七月末の日満軍総攻撃は、決死の渡河攻撃により、からくも互角の形勢で終結した。だが、無尽蔵とも思えるソ蒙軍の砲撃に対し、日満軍は日毎に劣勢へ陥っていく。抜本的補強を求める秋津少佐の具申に、まったく耳を貸そうとしない関東軍。折も折、秋津は奉天製作所で恐るべき破壊力を持つ海兵隊の試作兵器を目撃する。海軍八センチ高角砲搭載の重戦車―十二試重戦。これをノモンハンに投入できれば。海兵隊の参戦を画策する秋津。果たして十二試重戦は日満軍の苦境を救えるか。