西ヨーロッパ世界の形成

西ヨーロッパ世界の形成

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  • サイズ B6判/ページ数 406p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784124034103
  • NDC分類 209
  • Cコード C1320

目次

1 地中海のほとりで
2 ゲルマン人の国家と政治
3 転換期の心性と日常生活
4 初期の経済と社会
5 文人たちの肖像―ことばと政治
6 新たな勢力と社会のしくみ
7 森と獣と土塊の物語
8 封建制下の騎士と農民
9 キリスト教世界の展開
10 都市の革新
11 水と細菌と炎の物語
12 国民国家の懐胎

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

20
西ローマ帝国末期から百年戦争終結までの西欧の社会史を主に解説している。概説書でおざなりにされがちな文化、取り分け心性(その時代に共通する情緒や感性)に着目した構成が面白い。いつもとは違った視点の歴史を楽しめた。ただ政治史の記述が非常に少ないのは残念だ。以降の巻のフォローに期待したい。2015/07/03

崩紫サロメ

12
佐藤彰一と池上俊一による概説書、ということで、今となっては中世社会史の教科書的な感じになっているが、1997年刊行当時としては、とても新鮮に感じたのを思い出す。アナール学派などに馴染みの無い人にも違和感なく読める文体。池上俊一パートにはやはり動物もいろいろ出てきていて、同氏の『動物裁判』で受けた衝撃を思い出し、いろいろ懐かしくなった。2020/06/05

sine_wave

9
ローマ帝国が衰え、西ヨーロッパは移動民族が新しい主役となる。そこからルネッサンスへ向けて国のあり方、キリスト教のあり方などが変化していく。後半の内容はかなり難解だったが。 2021/07/16

がんぞ

5
兵役は歩兵16年、騎兵10年。その労力で道路など建設。皇帝制で徴兵は廃止。皇帝は形式的には前任者の指名だが、実質は元老院の投票で、その権力は絶大であった。徴兵制なくなると貧富の差広がり、皇帝になるために激しい争いをしてもなったのちは帝国のため誠心に尽くす伝統。キリスト教公認は女性の力、税は植民地のみで行政は教会組織、司教ははじめ貴族だったが、禁欲が要求され修道士出身に。西半分は国教化から百年もたなかった。自慢の道路が寸断されたことで権力は細分化。蛮族の襲撃に備え、城壁、甲冑(馬用も)、弩、長弓などが発達2015/09/18

訪問者

4
再読であるが、通史によくある政治史はほとんどなく、生活史、文化史を中心として中世ヨーロッパの世界が描かれる。なかなか面白い。2021/12/08

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