Marble books
星とモノサシ

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  • サイズ B6判/ページ数 227p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784123903387
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0095

内容説明

好きな女の子と友人関係を続けるため、気持ちを殺し女装趣味を偽る男。束縛や依存が過剰な自分を持て余し、相手の気を引く嘘をつき続ける距離ナシ女。売れないバンドの追っかけを続け、遠く近い関係性にSEXで終止符を打つ女。ネットで10年間交流を続けるネッ友。会うことで関係を崩したくないバーチャル男女。近いけど、遠い。求めたいけど、求められたくない。測れない景色の中で誰もが悶えている。他者を渇望する欲求と、深入りしたくないという本音。愛の距離はどこまでも歯痒い。新鋭作家が他者との距離感をテーマに書き下ろす、最高傑作。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

そうたそ

35
★★★☆☆ R-18文学賞の受賞作家にはとにかくハズレがないようなあ、と思うのだけれど、その中でも最近知ったこの蛭田亜紗子さんの作品はとにかく巧いと思う。「モノサシ」ってどういうこと、と思ったが、「距離感」がテーマということか。上手く距離感をはかれない人たちの物語。近すぎて失敗したり、逆に遠すぎるのにそれ以上距離を詰めることが出来なかったり。好きな女性と近づきたいがために、思いに反して女装好きを装ってしまう男の子の話は面白かった。痛々しいはずなのに、何故か幼気に感じられる。作品同士の繋がりも絶妙。2015/06/09

アコ

27
6篇収録の連作短篇集。テーマは距離感。と、それに対する葛藤。15センチや2メートル、465キロ、そしてチャットという数字では表せないものも。33歳女性が人生の半分近く追っかけているバンドマンとの距離の縮まりを描く『永遠にしたくなかった十メートル』が妙に生々しくて印象深い。読み進めるごとに「いい作品だなー!」と思ったし、映像で観たいなと感じる登場人物&心理・行動・情景の描写だった。装丁がとてもキレイで、全ページが若草色に縁取られている。ずっと読みたくて買うか迷ってた1冊。隣区図書館に感謝。2019/05/08

らむり

26
なかなか面白かった。「自縄自縛の私」ほど登場人物に派手さは無いけれど。装丁がかわいい。2013/02/16

桜もち 太郎

19
連作短編集。「星とモノサシ」という表題がテーマになっているのかな。人と人との距離感。それが15㎝だったりゼロミリメートル、2メートル、長いのでは465キロだったり。思うようにいかない人生、思いを届けようとしても伝わらないジレンマ。人間関係は難しい。「惑星」の語源はギリシャ語で「さまよう者・放浪者」であるらしい。この作品の登場人物たちも人生をさまよっている。最後の章は「それぞれの星であれ」は、ようやく皆が納まるところに納まったという感じかな。マンションの非常階段で流星群を見上げる哲子と悠平が微笑ましかった。2026/03/26

じゃすぽ

17
《初》病んでるなぁ(笑)という印象の連作短編集。タイトル通りのテーマで、怖いぐらい人との距離感が近すぎる人、遠い距離感に安心する人など、たしかにいるよな〜と思いながら考える。自分の中にも少なからず病的な狂気みたいなものがあるんじゃないかと。オセロがひっくり返るみたいに、哀しみの白が憎しみの黒に一瞬でかわる感覚とか。装丁がこんなに凝ってる本ははじめて。ライトグリーンなのはそうゆうことね。好きにはなれないけれど、嫌いじゃない作品でした。2015/03/12

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