出版社内容情報
「華族についての基礎知識」「華族になれなかった人々」「華族の条件」「華族と結婚」「華族と軍隊」「華族と事件」「華族になりたくなかったひと」の七章から成り、前作『華族誕生』を補い、二作で華族についての基礎知識がほぼカバーできる内容となっている。
内容説明
華族の誕生、分類、特権、義務などを詳述した「華族についての基礎知識」をはじめ、七章から、華族制度の全貌を具体例を挙げて解き明かす。前作『華族誕生』に続く華族研究のための絶好の入門書。
目次
はじめに 華族についての基礎知識
第1章 華族になれなかった人々
第2章 華族の条件
第3章 華族と結婚
第4章 華族と軍隊
第5章 華族と事件
第6章 華族になりたくなかったひと
著者等紹介
浅見雅男[アサミマサオ]
1947(昭和22)年、東京に生まれる。70年、慶應義塾大学経済学部卒業後、出版社に入り、雑誌、書籍の編集に従事するかたわら、華族・皇族制度などを中心とする日本近・現代史に興味をもつ(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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金吾
12
○華族の成り立ちや特権・義務等がよくわかり面白かったです。特に「華族と軍隊」「華族と事件」は良かったですし、最後に原敬をもってきた構成もいいと感じました。2020/12/03
スプリント
1
構成が秀逸ですね。華族の成り立ちから時代の要請による軍への強制招集、そして華族が引き起こす事件へと続き最後は叙勲を拒否し続けた原敬の話で締める。星新一氏の著作で紹介された土佐閥の雄、後藤象二郎の孫について触れられているかと思いましたが触れられておらず残念。2013/12/05
冬至楼均
1
爵位に拘る人間が居る一方、叙爵を全力で逃げ切った平民宰相の苦闘が特に興味深い。2010/05/20
ブルーローズ
1
さて、華族といってもどこからスタートしたかという点から、人間だもの、いろんな人がいますね、というところまで網羅。2010/03/30
やご
0
華族。歴史の教科書にちょっとだけ説明があった記憶があります。「明治初年に江戸期の身分制度が廃止され、四民平等の政策が実施された。しかし、その一方で旧公家・大名は華族、旧武士は士族という新設された階層に所属することとなった。」というような内容だったと思います。で、それだけ。具体的にどんな身分制度だったかについては説明はなかったように思います。 (続く)→ https://gok.0j0.jp/nissi/0189.htm2008/01/11