内容説明
組織の効率化が進むなかで、個人の意思決定は日に日に重要性を増している。間違った判断をしないために、どうすればいいのか?スピーディで質の高い意思決定の方策を、理論的かつ具体的に提言し、その実現のためにどうすべきかを示す。すべての意思決定者必読の書。
目次
第1部 我々と意思決定(意思決定とは何か;世界の性質と情報を考える;我々の認知能力を考える)
第2部 直観的意思決定のおとしあな(情報データによる罠;数値データにおける罠;記憶情報における罠 ほか)
第3部 高質な意思決定の実現と組織の意思決定(効果的に学ぶために;創造力と想像力;組織の意思決定)
著者等紹介
印南一路[インナミイチロ]
1958年生まれ、東京大学法学部卒業。富士銀行、厚生省勤務ののち、88年ハーバード大学行政大学院および公衆衛生大学院で学び、92年シカゴ大学でPh.D取得。シカゴ大学経営大学院助教授を経て、94年より慶応大学総合政策学部助教授、2001年より教授。専攻は意思決定論、交渉論、組織論、医療政策など
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感想・レビュー
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KAZOO
6
これだけ意思決定論をコンパクトに心理学の観点をも加えて説明してくれた本には今まで出会ったことがりません。とくに直観的意思決定のおとしあなのところは非常に参考になります。またところどころに出てくる問題も非常に味のあるのものが多く楽しめました。2014/03/14
たけ
1
組織の意思決定 で述べていることは、極めて重要、役に立ちます2014/01/03
Fukuju
1
個人では把握しきれないほどの膨大な条件から、限られた時間の中で意思決定を迫られる…のが日常、という話から入る。では、その中でいかにしてよりより判断を下すのかについて、意思決定の方法や、無意識のうちに陥りがちな誤った判断事例を基に考えていく。そうしたことを前提として、事柄毎に大枠をせっていしていくメタ判断をしていこう、というのが本書の内容であると感じた。書いてあることに反論はないが、何回か読み返さないと理解までは持っていけなそう。2012/04/28
ゆき
1
勝間さんお勧めでよむ。2008/05/10
Shinta
0
意思決定論、現代でいえば行動経済学領域をわかりやすく語っている。認知バイアスについてわかりやすく説明。学校では、意思決定論として開講。恩師の著作。