中公新書ラクレ
「五感力」を育てる

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  • サイズ 新書判/ページ数 202p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784121500656
  • NDC分類 370.4
  • Cコード C1237

内容説明

おんぶのできない母親、抱っこ嫌いの赤ん坊―いま若年層の身体が悲鳴を上げている。それは、親の愛情が足りないせい?はたまたTVゲームのせい?“五感喪失”時代に処方箋を贈る。

目次

序論 いまなぜ「五感力」なのか?
ルポ 子どもたちを育てる五感の現場―LD/ADHDと教育のゆくえ
対論 子どもの五感力を拓く(子どもの身体があぶない!;“五感喪失”時代の背景を読み解く;“五感力”向上作戦―大人たちにできること)
提言 「五感力」を育てる十のメソッド
補論 腰肚文化の再生をめざして―日本人の姿勢を手がかりに

著者等紹介

斎藤孝[サイトウタカシ]
明治大学文学部助教授。専攻は教育学・身体論。1960年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。同大学大学院教育学研究科学校教育学専攻博士課程。教育課程で中高教員の養成に従事。また、小学生対象の私塾「斎藤メソッド」を主宰

山下柚実[ヤマシタユミ]
ノンフィクション作家。早稲田大学第一文学部卒業。1962年東京生まれ。95年『ショーン横たわるエイズ・アクティビスト』で第一回小学館ノンフィクション大賞優秀賞受賞
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

デビっちん

7
心理的な面ばかりを重要視して、身体や感覚を大事なモノとして捉えることを忘れていないだろうか?五感力が弱いと、感覚を統合して現実をリアルなものとして感じる回路がうまく機能しなくなってしまう。情報という記号に反応して遠ざけてしまうのではなく、自分で実際に感じて「自分の感覚に落とす」という考え方が大事である。感覚というと生まれつき備わっているかのように思われるが、実は文化的な産物であり、生活経験の中で培われていく。感覚は技として習得できる。今見ているモノを違った意味で捉えるために、自分のどの感覚研ぎ澄まそう?2015/10/27

ぷぅ

2
子どもの頃に感覚の記憶の引き出しをたくさん作っておくことが大切。人生は基本的に退屈との闘いだから、わからないものがわかっていくというプロセスを楽しんでいくのは人生の刺激にもなる。親は子どもに対し、五感を研ぎ澄ますチャンスは、いろいろなとこにあるんだと教えることが大切。そうした経験を重ねていけば、豊かな五感力は必ず育つと。2019/06/07

もっさん

2
五感に関する本を何冊か読みましたが、私にとって一番平易でとても読みやすかったです。2012/08/03

maharasa

1
「五感力」を育てるとは、生きるための基礎をつくることに他ならない。合理性を求めて、不要な物を捨てた結果、教育障害等の様々な不具合が生じてきている。捨ててきたものの中に、人になる大切な要素があったのかもしれない。そして五感喪失と現代人と文化の蓄積が継承されなくなった部分との関係性を読み解いたところが、面白い。2009/02/22

Pery

0
歯科の待合室にて読了。五感が育っていない子供が増えていて、身体の中心をとらえられず、姿勢を保持できず、フラフラしてしまうのだそうだ。自己を捉えきれないとか。ホワイトアウトで立ちすくむようなものか。人間は触れ合いが大事です。2016/02/02

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