内容説明
キーン氏との15年に亘る親交、三島像を一新する第一級資料。文学論、映画・演劇論、プライベートな出来事等々、衝撃的な自決にいたるまでの日々を語り尽くした貴重な手紙。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
金吾
28
○人間的でオチャメな三島由紀夫さんを更に好きになってしまいます。またドナルド・キーンさんが大好きな様子が伝わり微笑ましいです。往復書簡ならより良かったです。最後の手紙はせつなくなりました。2024/01/01
井戸端アンジェリか
15
御手紙の指南書も書かれているし、キーンさんへ送りながら川端康成ともやり取りが続いているわけだし、つくづく筆まめな御方だなと思う。残念なのは往復書簡じゃないこと。キュートな幽鬼尾や雪翁に対してのキーンさんからの返事が読みたかった。 少しずつ最後の日が近づいてきて、死がチラチラかすめるのはアノ事を頭に入れて読んでいるせいだろうか。亡くなった次の日の日付の最後の手紙、遺書だよね。私はきっとこれを探していてようやくたどり着いたんだな。2017/11/18
赤い熊熊
13
私信ということもあり、作品やメディアの記録からはうかがえない三島由紀夫の姿が垣間見えるのが面白いです。ドナルド・キーン氏にかまってほしいのが丸わかりのお手紙。返事が滞ると、気になって仕方がないなんて、まるで恋です。お茶目な三島由紀夫からのお手紙は、生前はお世話になりましたという旨の、自決後に届いたお手紙で終わりになります。2017/11/02
ちゃっぴー
11
昭和31年から自決の45年までどなるどー・キーンさんへ宛てた書簡集。三島のキーンさんへの信頼ぶりや、小説やエッセイでは見られない素の姿がうかがえて、とても興味深く読んだ。昭和45年の手紙からは、胸をザワザワさせながら読み、未知の高校生に「先生、いつ死ぬんですか」と質問されたことにドキリとした。最後の手紙は胸に迫るものがある。2017/04/26
もっか
5
三島由紀夫からドナルド・キーンへむけた書簡集。三島の作品の英訳及び海外出版についてがメインであるが、日本の古典芸能や私生活についても色々書かれている。すごく面白いとか資料になるというものではないがどこかシニカルで晩年は生きるのに疲れているのが読み取れる。三島のことをもっと知りたくなった。2013/05/28
-
- 電子書籍
- 社畜ギルド~納期までにバグった異世界救…
-
- 電子書籍
- 賢者の弟子を名乗る賢者 第79話【単話…
-
- 電子書籍
- シークの国のシンデレラ【分冊】 8巻 …
-
- 電子書籍
- 触手魔術師の成り上がり(2) 【電子限…
-
- 電子書籍
- ウチコミ!! 6 少年チャンピオン・コ…