感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
イロハニ
19
明治初期からの正式軍歌、兵隊ソング、戦時歌謡等に分け以降2次大戦までの曲に音符と歌詞及び編者の寸評が付く。掲載は紙面の都合で274曲、約百曲がその枠外に漏れたとの事。本著の通底は明治以来の錦絵的暗さだ。その各寸評は秀逸で、そこからは明治以来の国情、市井の空気、個々人の悲哀が炙り出される。総じて戦意高揚的な歌詞多き中でそれに並立した寸評には声高には語らぬ非戦反戦の呟きが有り何やらこの編者の人柄が偲ばれた。余談だが軍国期の楽曲創作者達が戦後歌謡界を牽引したのも興味深い。日本近代史を微視的に観る一助にもなる本⇨2023/12/27
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