内容説明
写真で実証する作家の劇的な生涯と作品創造の秘密!―新潟屈指の名家・坂口家に生まれて、終生〈家〉を嫌悪し、反逆と無頼を貫く。どてらと浴衣で通す1年、薬品中毒による錯乱の日々…敗戦の日本に「堕ちよ、生きよ」と主張して思想と文学の主導者となった燃焼の生涯49年。
目次
北冥の悲しき魚(明治39年・出生~大正12年)
求道と悟入への憧憬(大正13年~昭和4年)
笑劇作家の誕生(昭和5年~昭和10年)
戦時下の思想の確立(昭和11年~昭和19年)
流行作家時代(昭和20年~昭和24年)
巷談師の闘い(昭和25年~昭和30年・死)
エッセイ 1枚の写真―実在への指標(石原慎太郎)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
シロビ
3
年表に沿って書簡や、風景や、作品などの資料を見る。面白い。坂口安吾がどんな人だったのか考えさせられる。時代の流れの中にある、自身の始まりと終わりは避けられないけれど、ただ流されてやるものかと、常に思考し動いている。肉体も精神もしっかりつかまえて生き抜いてやると。そんなイメージ。しかし、常に生きていると感じ続けることは、人間にとってストレスではないのかなぁ。自分の肉体にはどんな精神がつまっていて、「生きている」と感じているのだろう。何だかぼんやりしている気がする。2016/11/20
朔依
1
会津八一に続いて同じく図書館の郷土のコーナーにあったので。以前浜辺の砂丘の上に ふるさとは語ることなし 安吾 と書かれた歌碑を見たとき、安吾は新潟を捨てた作家なんだと思いなんだかがっかりで残念な気持ちになったのだけど、少年時代の安吾にとって寄居浜は拠り所であり日本海の荒波に自分の心を重ねていたに違いないとこの本で確認できて良かった。私も本を読んだり手紙を書いたり何よりぼーっとする為に寄居浜へ行きます。安吾みたいにもっと近かったら良かったのに2010/07/19
かどの炭
0
課題のために一通り読んだが、字が上手い。あと、安吾の背が高い。2019/07/15
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