新潮選書
パルテノン・スキャンダル―大英博物館の「略奪美術品」

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  • サイズ B6判/ページ数 203p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784106035401
  • NDC分類 706.9
  • Cコード C0370

内容説明

大英博物館の所蔵品の中でも、最も壮大で閲覧者も多いパルテノン・ギャラリー。その展示品は、アクロポリスにある大神殿をかつて装飾していた大理石彫刻である。トルコ支配下のアテネで、英国大使エルギンによってパルテノン神殿から剥ぎ取られて以降、ナポレオン率いるフランスとの争奪戦を経て、ギリシャ返還運動までの二百年を描く美術ノンフィクション。

目次

序章 大英博物館をめぐる文化財返還危機
第1章 エルギン大使誕生
第2章 イギリスの美意識を変えるプロジェクト
第3章 勅令の威力
第4章 非情な蛮行
第5章 ナポレオンの囚われ人
第6章 エルギン・マーブル売却へ
第7章 メリナ・メルクーリの闘い
第8章 返還問題と洗浄スキャンダル
第9章 オリンピックとガラス張りのパルテノン

著者等紹介

朽木ゆり子[クチキユリコ]
東京生まれ。国際基督教大学教養学部社会科学科卒。同大学院行政学修士課程修了。コロンビア大学大学院政治学科博士課程に学ぶ。87年から92年まで日本版エスクァイア誌副編集長。94年よりニューヨークに在住
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社トリスタの提供する「読書メーター」によるものです。

るう

5
ギリシャに返還されて新アクロポリス美術館に展示されるといいな。2013/06/28

ふぇるけん

4
大英博物館の展示物は世界の文化遺産の略奪の歴史、と言ってしまえばそれまでなのだが、エルギン卿が遺跡を持ち出した当時のギリシャを支配していたのはオスマン・トルコ帝国だったり、時代によって支配者が変わるヨーロッパの歴史の複雑さを実感した。実際に大英博物館に行って世界の歴史を横串で見れる価値も確かに感じたので、もとあったところに戻すのが正解かどうかは今後も答えの出ない課題になるだろう。2013/11/12

めぐみこ

2
大英博物館のパルテノン・マーブルを巡る問題たち。エルギンはてっきり帝国主義的な傲慢さで略奪して行ったと思いきや、善意や日和見も入っていたという解説に複雑な気持ちになった。そして返還問題が未だ解決していない現実にも、日本だって他人事じゃない案件だったことも知って、より複雑。著者の「文化財の返還を要請してきた国と一緒に、それに変わる新しいモデルを模索することが未来への道」という提言に賛成だ。2021/01/02

mimm

2
大英博物館の所蔵品、パルテノン・ギャラリー。トルコ支配下のアテネから英国大使エルギンによって持ち出された大理石彫刻を巡り、その正当性、ギリシャへの返還運動までの200年を描いた美術ノンフィクション。発行から13年経たわけですが、どう動いたのか、膠着したままなのか、そもそもそんなことがあったとも知らなかったので、がぜん興味が湧いてきました。一つの返還がいろんな国の美術展示事情を変えるから、やっぱ難しいのかな。経済問題もありそうだし。2017/12/21

motoshi

2
大英博物館と帝国主義の関係を考えさせられました。しかし、大英博物館で汚れを落とすのに金属ブラシを使うという蛮行が行われ、今のように白くされたとは、知りませんでした。19世紀初頭、当時ギリシャを支配していたトルコをナポレオン戦争のパワーバランスを巧みに利用しパルテノンから持ち去った行為は、どう考えても略奪でしょう。まあ、世界中でかつて横行していたことですが。2015/02/25

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