感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
はね
6
’92年、著者の13回忌に出版された名作集。作品の選出には妹の開発明子(=波津彬子)さんも関わったとのことで、掲載作それぞれのテーマとなる部分が、花郁作品を代表するようなものを選んでいる様子。私は、彼女の存在は波津さんを通して知ったのでリアルタイムではまったく存じあげていなかったのだけれど、本当に惜しい人を亡くしたものだな、と、その繊細な絵柄やストーリーにしみじみ思った。多くは波津作品に通じるものもあり、特に「私の夜鳴鶯(ナイチンゲール)」あたりは似たような作品があったような…。←私の好きな世界観です。2017/06/26