とんぼの本
バルテュスの優雅な生活

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  • サイズ A5判/ページ数 124p/高さ 22cm
  • 商品コード 9784106021350
  • NDC分類 723.35
  • Cコード C0371

内容説明

画壇の流行に背を向け、半・隠遁生活のなかでひたすら描きつづけた「孤高の画家」バルテュス。誤解と賞賛に彩られた人生の物語を、アトリエや寝室、素描帖の初公開写真と節子夫人の回想でたどる。

目次

第1部 バルテュスがバルテュスになるまで
第2部 愛した館、慈しんだもの
第3部 バルテュス交遊録
第4部 音楽のように、空気のように夫バルテュスとの40年間

著者等紹介

ローラ,節子・クロソフスカ・ド[ローラ,セツコクロソフスカド][Rola,Setsuko Klossowska de]
東京生まれ。1962年、上智大学フランス語科在学中にバルテュスと出会う。1967年、結婚。70年代より自らも画家として活動をはじめる。2002年、バルテュス財団発足とともに名誉会長に就任。現在、モロッコのフェズ国際神聖音楽祭名誉委員。2005年、ユネスコ「平和のアーティスト」の称号を授与される

夏目典子[ナツメノリコ]
東京生まれ。1960年代、出版社で編集に携わる。70年渡仏。さまざまな芸術家と親交が深く、多くのインタビューを手がける。バルテュスとその家族との交流は1991年から現在に至る。画家の愛猫“ミツ”の子と暮らす。日本現代詩人会会員、フランスのサン・ソヴールコレット友の会会員(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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シャトル

48
先週観た「バルテュス展」がやたらと良かったので復習。私にとっては未知の画家でしたが、20世紀を代表する巨匠であったことは確か。40年以上連れ添った節子夫人が寄稿し編集に携わった本だけに、バルテュスがどれほどまでに情熱を注いで描いていたかよくわかる。アトリエに差し込んでくる自然光のもとでしか絵を描かなかった彼。そして最晩年までアトリエには家族さえも入れなかったそうです。今回の展覧会は代表作が大挙して来日したんですね!スルーせず行って良かった! 2005年発刊 2014/06/21読了2014/06/21

Masakiya

4
何のてらいもなく「優雅な」とタイトルにつけてあるが、まさにその言葉通りである。母親の浮気相手が詩人のリルケで、54歳の時に20歳の東洋の女子大生を見初める?!(【まめちしき】スタン・ハンセンが奥さんを口説いたのは彼が31歳、ユミさんが18歳の予備校生の時。)おとぎ話のような生活であり人生のようだ。「20世紀最後の巨匠」と称せられるが、「最後の芸術家」と呼びたくなる彼の一生だ。2015/05/10

ゆき

2
高階秀爾先生がバルテュスをご案内したことが書いてありました(京都、智積院訪問)。2014年、バルテュス展に伴い図書館から。青と茶色という、むずかしい色を、絶妙のセンスで重ねている。女性の肌、壁。フェティッシュであやしげな幼女の絵よりもピカソの「青の時代」を彷彿とさせる『白い部屋着の少女』の絵が気になります。むずかしい芸術書ではなく、節子さんの視線でつづられ文なので、生前の画家に親しみを持てます。節子さんが日本文化に造詣のふかいバルテュスのために勉強しそれを伝えた功績は素晴らしいです。2014/05/27

王天上

2
あの法案が通ったら、バルテュス関連の本は全て焚書されることになるのだろうか?2013/05/27

takao

1
美少女系アート2016/12/04

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