出版社内容情報
若だんな、初めて江戸を出る!
「しゃばけ」シリーズ第5弾は久々の長編小説!
近頃江戸を騒がす地震の余波で頭に怪我をした、若だんな。主人に大甘の二人の手代と兄・松之助をお供に箱根でのんびり湯治の予定が、人さらい、天狗の襲撃、謎の少女の出現、ますます頻発する地震と、状況は時を重ねるごとに深刻になっていき……。病弱さなら誰にも負けない若だんなだが、果たして無事、長崎屋に帰れるのか?
内容説明
日本橋の大店の若だんな・一太郎は、摩訶不思議な妖怪に守られながら、今日も元気に(?)寝込んでいた。その上、病だけでは足りず頭に怪我まで負ったため、主に大甘の二人の手代、兄・松之助と箱根へ湯治に行くことに!初めての旅に張り切る若だんなだったが、誘拐事件、天狗の襲撃、謎の少女の出現と、旅の雲行きはどんどん怪しくなっていき…。大好評「しゃばけ」シリーズ第五弾。
著者等紹介
畠中恵[ハタケナカメグミ]
1959年高知県生まれ、名古屋育ち。名古屋造形芸術短期大学ビジュアルデザインコース・イラスト科卒。2001年『しゃばけ』で第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞してデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
吉田あや
77
ゆっくりと湯に浸かって静養したら身体がぐっと丈夫になると、稲荷神様から母にご託宣があったということで、いつもは隣の三春屋に出掛けるだけでも心配されたり反対される一太郎が、とんとん拍子に箱根に出掛けることに。2人の手代と兄・松之助、数人の鳴屋と共に楽しい湯治の旅へ…のはずが、二人の手代が消え、人攫いにあい、人柱にしようと一太郎が狙われる。天狗に山神まで現れて妖怪大戦争状態で静養なんてとんでもない、一太郎大冒険の長編巻。(⇒)2020/07/10
ゆきち
75
長編。うそうそとは、たずねまわるさま。きょろきょろ。うろうろ。若だんなが湯治のために箱根へ旅に出るなんて、びっくり!おまけに、仁吉と佐助が若だんなのそばを離れるなんてもっとびっくり!とても面白くて、あっという間に読み終わってしまいました。さて、次を読もう!2015/10/06
hirune
58
今回は長編。湯治のために箱根に旅立った若だんなだけど、初っ端から兄や達がいなくなるわ、天狗に襲われるわ、人さらいにあうわ、地元民につけ狙われるわロクなことがない^^;この原因が女のヒステリーと思い込み(幼女だけど)しかし、姫神様が千年も経っても幼女のまま成長せず、未だに恐怖と不信に悩まされているのは、父の山神様と世話係の天狗達の教育の怠慢なのに若だんなに八つ当たりとは筋が違うんでないの?そこのところ天狗に小一時間くらい問い詰めたいところだね☆2015/03/26
セウテス
53
しゃばけシリーズ第5弾、長編。若だんな、少しでも健康に成るようにと、箱根で湯につかる為に初めて旅に出ます。のんびりと湯治をして、少しは若だんなが健康になるのかと期待しましたが、それどころではありません。船に乗り込んだは良いが、佐助と仁吉の姿が見えなくなり、宿に着いた夜には人さらいに会ってしまう。更には天狗達の襲撃を受け、山神の娘に悩まされる。今回は「自分は何の役に立つのか」という思いを持つ者たちの、あがきや叫び、そして乗り越え様とする姿を描いています。己の運命と向き合い、必死に生きる姿は清々しく感じます。2015/09/23
万葉語り
45
シリーズ5作目。若旦那と手代二人が湯治に出かける巻。家鳴と松之介もお供に船で出発するが、まだ船出して間もないうちに手代とはぐれ、人攫いに会い、乱闘に巻き込まれ天狗に目を付けられる。何ともアクティブな展開に今度こそ死んでしまうのではないかとハラハラした。箱根に行ったのに温泉になかなか入れず気の毒な旅だったが、今までのお話では一番のお気に入りの巻になった。2017-862017/06/04
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