山崎豊子自作を語る
大阪づくし私の産声―山崎豊子自作を語る〈2〉

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  • サイズ B6判/ページ数 234p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784103228219
  • NDC分類 910.268
  • Cコード C0095

出版社内容情報

『白い巨塔』『華麗なる一族』ほか、執筆秘話を明かすー。なぜ財前は二番で敗れたのか?万俵頭取にモデルはいるのか?待望の全3巻シリーズ、第二弾!

内容説明

なぜ財前教授は、二審で敗れたのか?万俵頭取親子に、モデルはいるのか?政界財界学界、困難な取材にはどう挑むか?戦後のあの日あのとき、作家は何を考え、何を取材し、何を書こうとしたのか。デビュー作、直木賞受賞作など、大阪を舞台にした作品の“謎”が明らかに。山崎文学50年の総決算。

目次

第1章 『花のれん』、『白い巨塔』他―自作を語る(産声;ああ、もったいなぁ成駒屋はん;“土性っ骨”のある男に惚れる ほか)
第2章 あの人やつしやなあ―大阪あれこれ(小遣帳;庶民の味;上方贅六 ほか)
第3章 半年勉強、半年執筆―私の小説信条(植林小説;取材方法と小説作法;不在のデスク ほか)

著者等紹介

山崎豊子[ヤマサキトヨコ]
1924(大正13)年、大阪市生れ。京都女子大学国文科卒。毎日新聞大阪本社学芸部に勤務。当時、学芸部副部長であった井上靖のもとで記者としての訓練を受ける。勤務のかたわら小説を書きはじめ、1957(昭和32)年に『暖簾』を刊行。翌年、『花のれん』により直木賞を受賞。新聞社を退社して作家生活に入る。1963(昭和38)年より連載をはじめた『白い巨塔』は鋭い社会性で話題を呼んだ。『不毛地帯』『二つの祖国』『大地の子』の戦争三部作の後、大作『沈まぬ太陽』を発表(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

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rena

5
山崎豊子さんが船場の生粋の大阪人で古き 船場に生まれて、船場の良き伝統の中で 育ったことがよくわかった。今は、船場の 名残が大阪にあるのかどうか。 ベストセラーの生まれるきっかけや構想 足で取材して書き上げ、それには各界からの抵抗も圧力もあった、跳ね返すだけの 精神力は、さすが大阪人だからこそか。2015/10/27

じゅんじゅん

2
2009年発行。自作を語るシリーズ第2弾。後半の大阪についてのエッセイが面白かったです。『暖簾』『花のれん』など大阪を舞台にした初期の作品にも俄然興味が湧いてきました。 それにしてもすごい取材力です!2013/10/28

ほっそ

2
やっぱりこの作家さんは、ただものでないとつくづく思いました。同人誌の経験はなく、新聞記者をしながら、デビューして、その後2作目で「直木賞」 それから専業作家になったというこの経歴は、すごい・・・2010/01/29

1
上司・井上靖「新聞社の仕事をしている間は、新聞社の機構の中の一単位だと割り切って仕事をしなさい。そうすれば、自分に傷がつかないし、汚れなくてすむ」 直木賞?受賞時の井上の祝電「ハシハモヤサレタ」が良い。2025/04/22

のりたま

1
『ぼんち』は昔ながらの正しい船場弁で書いたが「ごわす」は敢えて「おます」にしたとのこと(27頁)。木下杢太郎が船場弁について「大阪には著しい特徴のある美しい口語がある……」と書いているというが、出典を知りたい(28頁)。「大阪づくし」に書かれている「御為紙」の習慣(135頁)、私が結婚するときまだ残っていたが、知らない人もいて困った。大阪格子の由来、おいど、へんにし、やつしなどという言葉について懐かしみながら読んだ。2023/03/01

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