内容説明
震災のとき、瓦礫の中で活躍する救助犬をご存じですか?アメリカに住むキャロラインは、愛犬のジャーマン・シェパードを捜索救助犬に訓練し、ボランティアで救助活動を始めた。メキシコ地震、アルメニア地震、そして阪神大震災など、世界中の大災害の現場に姿を現す彼女とパートナー犬。救助犬の育成と災害救助活動の発展のため奔走するふたりの姿を描く感動のドキュメンタリー。
目次
プロローグ 真夜中の捜索
イエーガー―自由の味
ジーボ―家族の犬
サーチ・アンド・レスキュー
『犬を連れて、どこまでも』
サスカッチ―子犬の個性
アリー―プリンス登場
メキシコ大地震
実地訓練
奮戦記
工場
ひと休み〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kayoko
57
主人公がとにかくパワフルで前を向いて突き進む人。体重48キロの女性が40キロのジャーマンシェパードを背負い男性と一緒に断崖絶壁を懸垂下降する… 真似したいな~のレベルを遥かに超えている。凄すぎだわ~ そんな彼女だから犬にも一生懸命。パートナーであるシェパードとの関係作りは、凄く勉強になるし犬好きにはたまらない♪内容はやはり救助犬のエピソードなので被災地の場面が多く読んでいて辛く苦しくなってしまう事もしばしば… 現場にいたらどんなに苦しい事だろう…と救助隊、救助犬の仕事の過酷さを改めて知った本でした。2019/06/17
saga
52
【再読】奥付は平成10(1998)年初版。1995年の阪神・淡路大震災の報道で災害救助犬を知ったことが本書購入のきっかけ。主婦として生活していたキャロラインが、ジャーマン・シェパードを飼うことを契機に、やがて犬の特性を生かした災害救助ボランティアに熱中していき、アメリカ国内はもとよりメキシコ、エルサルバドル、ソ連(当時)などの国際救助活動を経て、災害救助犬活動のトップランナーになっていく。愛犬の老いと死、悲惨な災害現場の記憶を精神的に乗り越えるタフな女性でもあった。もちろん救助犬たちの行動にも感動!2024/02/12
にゃも
1
怒涛の面白さであった。救助犬の育成と災害救助活動の発展のために、文字通り心血を注いでいるアメリカ人女性キャロラインと愛犬のジャーマン・シェパードたちの感動のドキュメンタリー(訳者あとがきより)なのだが、とにかくキャロラインのパワーに圧倒される。犬たちとの絆も強く、それが過酷な災害現場での活動には最も重要なことなのだと思う。救助犬として迎えるのは1才過ぎほどのドイツ生まれのシェパードたち…彼らとどう絆を結んでいくのか犬飼いとしてはその辺りも参考になった。訳も素晴らしく、とても読みやすい文章で大満足である。2014/09/26
Kenshi
1
犬の可能性をすべて引き出してやりたいという、まあすごいおばさんです。先に読んだ押井守の本とは正反対だが自分の犬が認められたときの誇らしさは何物にも代えがたいであろう事は想像に難くない。あと女性であることを理由に消防団への入団を断られたときに訴訟まで起こすあたりいかにもアメリカン2011/02/17
カエル氏
0
キャロラインめっちゃタフ!そしてとても努力家。ジャーマン・シェパード他多くの救助犬を尊敬せずにはいられない。こちらもその活動をもっと理解しようとしなけばと思った。2018/01/13
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