内容説明
秋田杉の樹海から白骨死体で発見された男女。道ならぬ恋に落ちた二人の無理心中なのか。女の妹・直里と男の友人・勲は、その謎を探るうちに杉の建材をめぐる不審な動きを知る。同じ頃東京では新築マンションの入居者に杉花粉症に似た症状が現れ、マンションの床材の杉が原因だと判明する。秋田から運び出されたその杉材に隠された秘密とは。直里と勲が直面する驚愕の真実―。
著者等紹介
永井するみ[ナガイスルミ]
1961(昭和36)年東京生れ。東京芸術大学音楽学部中退後、北海道大学農学部卒業。コンピュータ会社に勤務した後、執筆活動に入る。’96(平成8)年6月「隣人」で小説推理新人賞、同年8月『枯れ蔵』で新潮ミステリー倶楽部賞を受賞。『樹縛』『ミレニアム』『大いなる聴衆』などの著書がある
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ミカママ
458
「そういえば永井さんは理系作家さんであったなぁ」と思いを馳せつつ。かなり初期のミステリーのようで目の付け所は素晴らしいのに、少々迷走してしまった印象。(せっかくの専門を活かして)シックハウスで行くなら、不倫の話しは不要だったような。あまりに専門的な遺伝子やらのエピソードは飛ばしながらも、560ページの長丁場を読み終えた。2021/10/09
2Tone
6
杉材(材木)に関するミステリー。永井するみさんのミステリーは、設定や展開を含めて読みやすく、少しぐらい厚い本でも、安心して読めます。今回の木を題材にしたミステリーも、2つの出来事がどう繋がってくるのか?また、専門的な知識がなくても読めるし、人間関係の展開も好きな作家です。 2015/05/28
つきみ
5
女性作家にしては硬派なテーマのミステリーと思いながら読み進め、ラストでちょっとがっくり…真相に行きつくまでの過程は楽しめたので、それなりに満足感はありますが。八田の妻が纏うねっとり感は永井さんならでは、です。2014/03/20
James Hayashi
5
(故)永井するみ作。シックハウス症候群、林業などをテーマにしたミステリー。軽いミステリーの感じだが、引っ張りに引っ張りこれで560ページ。長いわりに面白みも読み応えもなく個人的には低評価。この作者、初読みだけど他の作品はどうなのだろう。15年以上前に新人賞をとったらしいが....2013/07/02
ドラコ
2
久しぶりに一気読みできした!2016/11/26
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