内容説明
四冠王羽生善治、実力の最高峰竜王位を得た佐藤康光、ともに弱冠23歳。圧倒的な強さを見せて将棋界を席巻するチャイルドブランドと称された若き天才棋士達。彼らのデビュー当時の熱戦、歴代名人達の絶妙手、現役棋士のポカなど、棋士達の表情を豊かに伝える棋譜とエピソードが満載。
目次
新人類の鬼譜
運命の棋譜
待ったをしたい棋譜
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
ライアン
9
河口老師が語る平成初期の将棋界のあれやこれや。花の55年組がいずれ羽生世代に抜き去られることを言い当ててるが、多分当時からそう言われていたのでしょう。結構裏のことまで書いちゃってるのねと。これを見ると羽生さんでも若い時に浮き沈みがあり、やはり今の藤井さんの安定感ぶりが凄いと感じる2023/01/15
雲國斎
2
将棋の対局や棋士にスポットを当てたエッセイ。防衛はできなかったが,棋界の頂点名人位を奪取した加藤ひふみんを筆者はけっこうけなしてたなあ。きっと嫌いなんだろうな…。1995/03/05
drago @弘前城ソメイヨシノ満開中。
2
大山・升田世代から羽生世代までの棋士の内情がわかり、面白い。2010/07/15
いちはじめ
2
プロ将棋の世界を描いたエッセイ。まだ羽生世代が新人だった頃に書かれたので、その当時どういう風にみられていたかが判るのも、今となっては興味深い2003/04/06
真竹
0
およそ30年前、羽生さんがプロデビューした頃(「羽生少年」と書かれている)の将棋界がわかって面白い。あえて悪役のように書かれているのか、または事実なのか、大山名人の専制君主の如き振る舞いがすごい…。今の佐藤天彦名人や羽生三冠はそんなことをしそうにないと個人的には感じるので、封建的だった将棋界もこの30年で変わってきたのでしょうか。著者自身も棋士だからか、語り口が率直、振るわない棋士には辛口。2017/08/20