出版社内容情報
国際日本文化研究センターで開かれた、妖怪・怪異をめぐる日本初の本格的共同研究の成果論文集です。各分野の研究者に小説家の京極夏彦氏など、二十三名の多彩な顔ぶれが、「妖しい世界」に正面から挑んでいます。
本書は、国際日本文化センターで開かれた共同研究「日本における怪異・怪談文化の成立と変遷に関する学際的研究」の研究成果報告論文集です。この共同研究は、日本文化史において重要な役割を果たしてきた妖怪・怪異をめぐる文化を、様々な分野から多面的・総合的に把握しようとしたもので、日本初の本格的な妖怪・怪異研究会として、開始当初から各方面の注目を集めてきました。参加メンバーにも、民俗学、歴史学、国文学などの様々な分野の研究者に加え、小説家の京極夏彦氏など、妖怪・怪異に興味を抱く人々が広く名前を連ねました。 この本では、それらの参加者の中から、二十三名の最新論文を掲載しています。どの論文にも妖怪への熱い思いが満ちあふれています。
内容説明
国際日本文化研究センター共同研究・成果論文集。小松和彦・京極夏彦など23名による最新の論文集。
目次
1 描かれた妖怪(遊びの中の妖怪たち―近世後期における妖怪観の転換;妖怪浄土双六考 ほか)
2 語られた怪異(怨みを背負った旅人たち―廻国・懴悔の怪異空間;『渓嵐拾葉集』に於ける「怪異」の諸相―怪異を記述すること ほか)
3 伝承世界の妖怪・怪異(猿鬼退治伝説考―能登半島・柳田村当目の伝承をめぐって;二股の霊性と怪異伝承 ほか)
4 近現代の妖怪・怪異(通俗的「妖怪」概念の成立に関する一考察;一九二〇年代、“心霊”は増殖する ほか)
感想・レビュー
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らむだ
^q^
たっきー
あっきぃ