出版社内容情報
藤壺の宮、紫の上、葵の上、夕顔など、源氏物語五十四帖に登場する女性たちの生涯を、わかりやすく解説。それぞれの相関関係を見事にときほぐし紹介しているので、源氏物語に初めて接する人にも便利な入門書。
源氏物語の女性たち 桐壺更衣(きりつぼのこうい) 明石の君 藤壺(ふじつぼ)の君 秋好(あきこのむ)中宮 空蝉(うつせみ) 玉鬘(たまかずら) 夕顔 雲居雁(くもいのかり) 葵(あおい)の上 近江の君 紫の上 女三の宮 末摘花(すえつむはな) 落葉の宮 朧月夜(おぼろづきよ)の君 宇治の大君 六条御息所(ろくじょうのみやすどころ)浮船 花散里(はなちるさと) 源氏物語の四季 鶯(うぐいす)の初音 空蝉(うつせみ)の夏 浅春の雪 滅びの夏 梅が枝 八月十五夜 おぼろ月夜の恋 朝顔の花 桜花 秋の雨 藤の花 霧の中 花散る里のほととぎす しぐれ 夕顔の女 霜枯れ 池の蓮(はちす) 冬の月 身を灼(や)く蛍 雪景色 源氏物語主要人物系図 源氏物語年立 あとがき
内容説明
光源氏をめぐって登場する女君たちの多彩な愛のかたちと四季折々の情趣をとおして、源氏物語のつきせぬ魅力を語る。源氏研究第一人者の珠玉のエッセイ。
目次
源氏物語の女性たち(桐壷更衣;藤壷の宮;空蝉;夕顔;葵の上;紫の上;末摘花;朧月夜の君 ほか)
源氏物語の四季(鶯の初音;浅春の雪;梅が枝;おぼろ月夜の恋;桜花;藤の花;山吹の映え;花散る里のほととぎす ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
おとん707
8
何らかの形で源氏物語の展開に関わった女性たちが漏れなく登場する。女性たちは話の進行順に登場するが、解説は必ずしも話の筋を時系列的に追っているわけではなく、時には先の展開を先取りし、時には話を過去に戻しつつ源氏や源氏を取り巻く人々との複雑な関係を物語の背景とともに紐解いていく。その語り口は実に巧みで、女性の人となりを語りつつ気がつけば源氏物語全体の姿が自ずと掴めるようになっている。これは著者が源氏物語を骨の髄まで研究し尽くしているからこそできる技なのだろうと深く感心した。源氏物語の手引きとして優れた一冊。2024/11/16
ず〜みん
3
図書館の本で読破。 学者の目から見た中立的な「源氏物語の女性たち」という印象。 紫の上も、近江の君も同じ濃度で語られているという点に研究者の深い考察の実績がうかがえた。2012/03/07
多読多量連投が日課だった
0
源氏物語を読む時話進むと人物の位が変わって位などでで呼ぶから誰が誰か解らんのをフォローしてる本。源氏と薫の年表があってスッキリ。2017/08/29
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