出版社内容情報
(粟屋憲太郎)
大正デモクラシーで花開くかん見えた政党政治も、昭和恐慌とそれにつづく犬養毅首相の暗殺(五・一五事件)によって息の根を止められた。斎藤隆夫(民政党)・浜岡国松(政友会)ら気骨ある政党人もいたが、政党人の大勢は軍部に迎合、その独走を止められなかった。ついには解散、大政翼賛会を結成する。政党と民衆・政党人・軍部とのかかわりなどを追究しながら、政党の本質に迫る。
内容説明
大正デモクラシーで花開くかにみえた政党政治も、昭和初年の軍国主義の高揚の前に、あえなく押しつぶされてしまったのだった。斎藤隆夫らを気骨ある政党人、民衆・軍部との関わりを追究し、戦前昭和の政党の本質に迫る。
目次
政党政治家と国民
没落期の政党政治
政党内閣と特権勢力
政策対立の現実
選挙と党略
政友会と民政党
政党と地方政治構造
危機における政党政治
政党政示の凋落
政党解消
戦中から戦後へ