神様の伴走者―手塚番13+2

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  • サイズ B6判/ページ数 254p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784093881494
  • NDC分類 726.1
  • Cコード C0095

内容説明

ストーリー漫画の地平を、ほとんどひとりで切り開いた天才・手塚治虫。この漫画の神様にも、編集者という、あまたの陰の伴走者たちがいた。今も語り継がれる数々の“手塚伝説”の真相が知りたくて、“手塚番”めぐりを始めてみた―。

目次

神様を殴った男
神様の孤影を見た男
神様と雲隠れした男
神様独占を志した男
神様の夢を叶えた男
神様を信じた男
神様の歌を聴いた男
神様の弟子を育てた男
神様に託された男
神様をみやげにした男
神様に諭された男
神様を看取った男
神様の伝説に挑んだ男
神様の遺志を継いだ男
神様の助手を務めた男

著者等紹介

佐藤敏章[サトウトシアキ]
昭和24年、福岡生まれ。同48年、立命館大学卒業後、小学館に入社。「少年サンデー」「ビッグコミック」の編集に携わり、平成8年から11年まで「ビッグコミック」編集長。コミック関係者へのインタビューを試み、その一部を「ビッグコミックスペシャル増刊」「ビッグコミック1」に『神様の伴走者』のタイトルで掲載。平成22年、定年退職。現在もなおフリーランサーとして“生涯一コミック編集者”の道を邁進中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

ミスターテリ―(飛雲)

35
漫画の神様のエピソード、それも手塚番として仕事をした人たちのインタビューで、こに登場する話は予想を超えるものばかり。大好きな手塚先生なので、いままでもいろんなものを読んだが、この作品でやっぱりそうだったんだと納得したり、新たなエピソードも知り非常に面白かった。少年サンデー、マガジン・・いろんな漫画雑誌が次々に創刊する黄金時代に手塚マンガの掲載は不可欠で、背景にこんな編集者たちの壮絶なバトルがあったとは。あらためてみんなのインタビューを読むと、毎週の発売を楽しみに待っていたあの頃のワクワク感が蘇ってくる。2022/12/07

ぐうぐう

8
今でこそ、漫画家にとって編集者とは作品を作り上げていくパートナーのような存在であるが、つい数十年前までは、締め切りをめぐって喧々諤々、罵声を浴びせ、胸ぐらをつかみ合う、そういう張り詰めた関係であった。原稿の上がりが遅いことで有名だった手塚治虫は編集者泣かせの漫画家で、そんな手塚番編集者にインタビューした本書には、壮絶なエピソードが満載だ。そもそも、原稿が仕上がらないからこそ編集者は血眼で手塚に詰め寄るわけだが、しかし手塚は決して執筆速度が遅いわけではなかった。原因は、連載本数の多さにある。(つづく)2011/11/02

higurashi_jp

7
伝説2019/06/27

shinobu

5
凄い本。一気読みした。手塚の人となりや仕事ぶりだけでなく、昭和の出版・漫画史を知ることが出来る貴重な本。昔の編集者って、本当に無頼とか不良といった感じで自由極まりない。手塚の天才ぶりもさることながら、編集者・壁村さんと漫画家・寺田さんの話もかなりすごい。今、手塚を通らない自称・漫画好きや漫画家・編集者志望が増えているようだけど、やはり通るべき神ぶりがよく伝わった。構想、枚数、描き方、記憶力、どれを取っても越えるのが大変な山がそびえる感じがする。2010/11/15

フロム

4
鬼籍に入った壁村氏のインタビューが取れてないのは痛恨事だが、そこを差し引いても充分面白い。神様はとんでもなく遅筆なのだが改善する意思が全く無く「あの人は忙しいのが趣味な人です。自分でドンドン忙しくするんだから」とか「掲載してくれる雑誌が山ほどあって、原稿督促のために、そばに編集者が山ほどいてくれるのが、あの人のベストコンディションだから」と担当者に言わしめちゃう。神様の蛮勇振りが面白い2010/12/06

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