人はなぜストーカーになるのか

岩下 久美子【著】

小学館（1997/08発売）

• サイズ B6判／ページ数 285p／高さ 20cm
• 商品コード 9784093860161
• NDC分類 493.7
• Cコード C0095

出版社内容情報

恋愛経験のない学歴人間。人づきあいの希薄な情報エリート。ストーカー予備群はますます増える。本物のストーカーの犯罪的な実態と被害者の苦痛を報告。また、現行法で可能な画期的な対抗策などを示す、この問題の決定版。

　本書は、2年前から「ストーカー」の存在を認識し、取材を続けてきた著者によるストーカー研究の決定版です。まず、本物のストーカーの犯罪的行為の実態と、被害者の苦悩を詳細に報告します。そして、単に不安をあおるだけではなく、彼らの心理構造や行動原理を精神科医に徹底取材し、わかりやすく解説します　??どのようなタイプの人間がストーカーになりやすいかを分析しつつ、被害にあった場合の対応の仕方を示します。　また、この問題を女性の人権問題の立場から専門の弁護士に取材し、現行法で可能な有効なストーカー対策の数々を提示します。法律がどう運用されるかを理解することでストーキングだけでなく他の性的いやがらせなどにも対抗する方法が見えてきます。どうすれば警察が動いてくれるのか、弁護士への相談の仕方、裁判所への訴え方などがわかります。　迫力ある読み物プラス実用書の、内容ある一冊です。

内容説明

体験者にしかわからない本当の恐怖。続発するストーカー犯罪からどう身を守るか。

目次

序章　日本における「ストーカー現象」
第１章　ストーキング被害はなぜ続出するのか
第２章　ストーカーはどんな人間か
第３章　人はなぜストーカーになるのか
第４章　ストーカーにどう対処するのか
第５章　ストーカーは女の被害妄想か
第６章　ストーカーにならないために

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

[Humbaba]

ストーカーへの最良の対応は、無視することである。怒りであれ拒否であれ、何らかの反応をすればそれはストーカーにとっては関係を結ぶための手段として有用であるという認識を持たせてしまう。自分が悪いわけではないのに我慢をしなければならないというのは業腹なことだが、下手に反応して最悪の事態に陥ることだけは避ける必要がある。

2014/08/03

[無糖]

論文のような堅い口調だとわけがわからなくなってしまう、という人はこれを切り口にしても良いのかもしれない。だが、明確な根拠が欠ける筆者の単なる主観と思われるものも主観だからこそ強く出ているので、きちんとこのテーマと向き合いたいのであれば鵜呑みにするのはやめた方が賢明だと思う。

2012/06/14