出版社内容情報
酒とバットをひっさげて一打席に命を燃やす景浦安武の代打屋人生。あらゆる世代を魅了する超ベストセラー。
▼第1話/ミスターお祭り男▼第2話/まなじりは歓呼にこたえ▼第3話/離れ技▼第4話/今こそ物干し竿▼第5話/鷹は死なず▼第6話/130+5▼第7話/ふたり90番▼第8話/さすらいの景浦▼第9話/泣き上戸●登場人物/景浦安武(通称あぶ。ダイエーホークスの選手で大酒飲み)、景浦景虎(あぶの長男、高校1年生) ●あらすじ/年に1度の球宴、オールスター戦にファン投票1位で選出されたあぶは、第1戦、1回裏一死満塁のチャンスに代打として登場した。セ・リーグはこれを受け、中日の守護神・宣を送り出す。宣の150キロの豪球を、1球目は空振り。2球目は…(第1話)。▼夢の甲子園を目指し、景虎は地区大会・決勝戦のマウンドに立っていた。対戦相手は、巨砲・猫田を擁する中之島高校。試合は景虎たちの1点リードのまま、9回裏まで進む。二死ランナー二塁、あと一人という場面で、浪速の怪物・猫田がバッターボックスに入った。ベンチのサインは敬遠だが、景虎は真っ向勝負。景虎は絶対に甲子園に行きたかった。それは7年前のある人との約束があったからだ。その約束とは…(第2話)。 ●本巻の特徴/あぶの義弟、西武・小林満がFA宣言。それもダイエーに移籍することになっ
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
夢追人009
210
あぶさんの第64巻は、98年シーズンの終わりに漸く景浦らしさを見せて幕を閉じるのですが、あの世界の王監督をもってしてもリーグ制覇の道は遠くパリーグの他チームの強さとレベルの高さを実感しますね。それからカコちゃんの恋愛模様が再び動き出しまして、ラガーマンの山田小太郎は故郷へ帰って縁が切れ、次のお相手は身内が不幸続きで泣き上戸のサラリーマン春野一さんですが、あまり大きな期待はせずに見守りましょう。さて、息子の景虎は夏の大会予選決勝で中之島高校の巨砲・猫田を完璧に抑えて勝利し、1年生から甲子園大会に出場します。2022/05/19
やいとや
2
この頃は王ダイエーも強くなかったんだなぁ、としみじみ。実際はどうあれ、「抜群の成績を残す景浦」がいるチームが低迷する為には投手にその責を負わせる必要がある、という構造はリアルのダイエーファンには複雑なのではないか、などといらん事を思ったり。2019/10/20