出版社内容情報
権力者たちが平和の大義の元に、最後の戦乱へと突き進んでいった時代!! 修羅に生きる殺戮集団として、純粋培養された少女たちがいた!!
▼第1話/訣別▼第2話/金角・銀角▼第3話/無法者▼第4話/真の追手▼第5話/刺客の群れ▼第6話/束の間の安息 ●登場人物/あずみ(爺こと小幡月斎に仲間とともに刺客として純粋培養された少女)、井上勘兵衛(両親を殺した家康を恨んでいる。大坂夏の陣で大火傷を負う)、飛猿(勘兵衛を慕う忍び) ●あらすじ/貢喬介、松井凛太郎を斬ったことで、悲しみ、苦しんでいたあずみの前に井上勘兵衛が現れる。勘兵衛は自分の主・加藤清正を殺した彼女に勝負を求める。斬りたくないと思いながらも、彼の意志の強さを感じたあずみは勝負の末、彼を斬る。その頃、柳生宗矩はあずみに対してさらなる刺客を送っていた(第1話)。▼徳川の体制が磐石となるまで、家康の死を隠し通したい本多正純は、家康の影武者をおこうと考える。その影武者は実に家康そっくりで、秀忠はその自分をさげすむような態度に腹を立て、影武者を殺してしまう。一方、勘兵衛を斬ったあずみは、やえを訪ねに丹後(現在の京都府北部)に向かっていた。増水した川を越えられず、宿場に留まったあずみだったが、そこに金角と銀角という無法者が現れる(第2話)。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
地下鉄パミュ
7
刺客と言うか敵が妖怪ばかりになってしまいましたね。エスカレートする敵キャラたちは『ケンカJUDO』のよう。トンデモないのですが読む手は止まらない。それにしても強い、強すぎるあずみ。敵が弱い訳じゃなく強すぎるのだ。今後の敵の取る行動としては、どうにかしてあずみの弱みを付く事でしょう。卑怯と言われようが何でもする事だ。巻のタイトルは刺客ですが見所はやはり勘兵衛とのやり取りでしょう。目頭が熱くなります。あずみは悲しみを胸にしまい皆の思いを背負い込む。背負い込む物が増えれば増えるほど強くなるのかもしれません。2021/02/21
十六夜(いざよい)
7
復讐を遂げた井上勘兵衛はあずみに斬られて死ぬ事を選んだ。あずみもその決意が固い事を知り、勘兵衛を討つ。主要人物は一人一人死んでいき、あずみはいつも孤独だ。きく初登場。煩わしく感じながらも徐々にきくに心を許すあずみ。柳生からの刺客はますます増える一方。2015/08/16
マサキチ黒
3
久々に読んだが、最初期からホモ・サピエンスの゙暗黒面を捉えていて見事である。片っ端から重要人物が亡くなっていくのはトラウマになるだろうな、読者が。2025/03/21
Sachi
3
井上勘兵衛の最後は泣ける。可哀そうなあずみ。2022/09/04
ton
3
全巻読破の為の再々読。勘兵衛逝く。悲願達成後の様子から予測は出来るけど、やっぱり悲しい。前回は鯉裂きで今回は腸抉りの秀忠。宗矩の放つ刺客攻撃が本格化。きく登場。金角銀角登場。刺客団体御一行様を瞬殺のあずみの無敵振りは痛快。定番の凄顔の刺客、火蔵土蔵御披露目ツーショットコマで次巻へ続くとか編集上手すぎ。後半読者サービスショット多し。2016/10/28