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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
読特
48
職務中に花札やって、道を尋ねられたら怒鳴り返す。天丼盗んだ野良猫に発砲する。誤射をして、交通事故を起こさせる。架空の派出所のあり得ない巡査長。…累計1.5億部を超え、発行巻数は一時ギネスにも載る。少年ジャンプでの連載記録を誇る。”こち亀”は公式な略称。連載開始は1976年。公務員が公僕といわれ、使命感を持って働けてたころ。バブル崩壊、緊縮財政。彼らもいつの間にか自分を守ることが第一になる。信用できなくなったその倫理感。今ではブラックジョークに読めなくもない。古き良き時代に気分を戻し、素直に笑って楽しもう。2025/07/05
mitei
48
記念すべき第一巻。なかなか時代を感じさせずにハチャメチャな話で面白かった。あとがきにあった東大一直線読みたくなった。2012/07/07
不自他
40
記念すべき1巻。一般的なこち亀の印象から大きく離れた内容だろう。ただただ荒々しくむさ苦しい。全体的に女性を口説く場面・発砲する場面が多い気がする。最初期は両さんが異様に気が短く、中川さんが品行方正でない。大原部長も人格者でない(「女子大生」と聞いただけで涙と涎を垂らして歓喜する変態)。大原部長の娘さんが既に登場していて驚いた(後のキャラデザと全然違うけど)。あと、両さん達が夜中に酒を買おうとした時の『自販機しかないだろ』という台詞に時代を感じた。コンビニが普及する前なのか。
かっぱ
40
まもなく200巻が発売され連載も終了ということもあり、1巻を購入し連載当初はどんな内容だったかを知る。まず、両津の顔が違う。やや劇画風で、市民を守るはずの派出所の警察官がはちゃめちゃだったらおもしろいという発想からのギャグ漫画であったことがわかる。趣味と言えば競馬ぐらいで、いまの両津のように多趣味でもなければ、オタクでもない。また、超人的な肉体の持ち主でもなく、突然に切れて発砲したりする以外は、割りと普通。回を重ねるごとに超人性が増していったようだ。2016/09/11
Y2K☮
37
77年刊行。巻末にコメントを書いている小林よしのりが若い。そうか「こち亀」と「東大一直線」は同時期に始まったのだ。ストーリー自体は手探りだけど、両さんの破天荒さはすでに確立している。この頃は、まだ中川(よくよく考えたら、彼ならキャリア組としていきなり警部補になれるはず。交番勤務がしたかったのか?)よりも戸塚の方がレギュラー格。大原部長も出てきたけど名前はまだない。諸々のバランスと各々の個性を考えると「両さん、部長、中川、麗子」が理想形に思えるが、最初期から作品を追っていたらまた別の感覚があるかもしれない。2023/05/03