内容説明
坂田三吉はなぜ名人を自称したのか!?南禅寺の端歩は何だったのか!?なぜ名人挑戦者リーグに老齢も顧みず参加したのか!?そのリーグ戦で良い成績を収めながら一期限りで引退したのは、なぜか!?四つの謎を追いかけるうちに、坂田三吉の実像が浮かび上がってきた!!演劇、映画、歌の世界にも登場する伝説の棋士坂田三吉の素顔に迫るドキュメント。
目次
奇想天外の端歩突き
舳松村の小天狗
手拭い先生
そんなことより女をひとつ
武者修行
発奮の千日手
死に場所を探しに
二歩打って勝たんとするや
西の坂田、東の関根
銀が泣いている〔ほか〕
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
旗本多忙
15
勝手に名人を名乗ったとかで、将棋界から干されたが、自身のせいではないでしょ。東西で色々と当時は確執もあったようだ。それは関ケ原の時代もあったからな(笑)三吉と馬の字しか書けなかったそうだが、もしも読み書きがすんなりと出来ていたら、確実に名人になっていたのではないだろうか。 2023/02/08
鼻毛カッター
3
丁寧な考証で、坂田三吉の人物像と、その謎を解き明かしていく。三吉以外にもその最大のライバルの関根金次郎が若い頃、剣客小説を地で行くような将棋修行の無頼の旅をしていたたことなど、面白いエピソードばかりだった。ただ題名になっている9四の謎は、著書自身の「最近の棋士は…」みたいな考えに引きずられてすぎているような気がした。私には能條純一の「素直に考えて素直に指した」がという考察が一番しっくりした。あと三吉が被差別部落出身というのがスッポリ抜けおちているのもウーン…2010/11/28
yasuhitoakita
2
反骨の棋士坂田三吉が南禅寺の決戦で指した2手目9四歩という奇手の謎を資料・関係者へのインタビューを通じて探るノンフィクション。坂田の9四歩を近代合理主義への懐疑という路線でもっていくのは個人的には賛成できないけど、坂田と関根という対による近代将棋史として興味深く読んだ。2019/05/05
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