内容説明
無言電話に怒り、援助交際に潜む無気力を看破し、孫のためのおとぎ話を読んで昔との解釈の差に愕然とする。どえらい女「サッチー」のテレビ番組に興奮し学校の荒廃に心を痛める―。世を憂い、嘆き、そして怒る。それが私の老いの楽しみかもしれない。必殺仕置ばあさんの痛快な一撃。これまでの生き方がものをいうのが老後である。
目次
老薬は口に苦し(世を憂い怒って楽しむ;神さんが見てはる;カラス天狗のおばあさん ほか)
可哀そうなおばあさん(我が友情物語;読者と私;無言の友 ほか)
日々是上機嫌(日本人は幸福か?;日本の子供たち;祖父と孫と ほか)
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。
棕櫚木庵
22
この著者の本は今まで3冊,社会的・政治的立場が私とは随分違うのだけど,それにもかかわらず面白く読めた.ところが今回は,それがやけに引っかかる.書かれた年代にもよるのだろうか.既読の3冊は2016--2018刊.それに対して本書は2000年刊15年以上前.インタヴュー記事(p.147以下.1997--1998)は読み流した.とはいうものの,共感できる話もたくさんあった.今風に語り直された昔話に立腹する話には共感したし,貧弱な読書体験を元に人様の作品にケチをつけるおエライさんに原稿料叩き返すのは佐藤愛子全開!2022/05/17
Gen Kato
2
再読。副題は、もちろん皮肉でしょうね。佐藤愛子先生を楽しく「怒らせる」ことができない現代の風潮(といっても、もう十数年前の刊行)に、読者もかなしく溜息。2015/04/01
アトム
1
90歳をすぎ再びブレークした佐藤愛子さんの2000年に出された随筆。バブルがはじけた頃。「目に見えぬ存在」に対して「恐れ畏む」気持をもつことの大切さ。ロボットの話は、現在の人工知能を予見している。2017/01/14




