内容説明
恋をしたい、と思う。それも、ひたむきな恋を―。たとえ、その恋の先に待っているのが幸福ではなく嫉妬、ジレンマ、別れであるとわかっていても…だからこそ、その瞬間を、ひたむきに愛したいと思う。何もしない後悔よりも、何かした後悔の方がいい―恋愛を描き続ける作家が、数々の女性たちのせつない恋物語をもとに、いま恋に立ちむかう、あなたのために綴るエッセイ。
目次
片想い―片想いが何故いけない
出会い―出会う勇気とあきらめる勇気
熱愛―理由も理屈もないドラマ
苦悩―私の中に魔女がいる
抱擁―女であることの恍惚と憂鬱
別離―そしてあなたはいい女になる
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
MILKy
16
【売】1995年。ひと昔前。唯川さんの恋愛エッセイ。若い時は好きだったなぁと読み返す。等身大というか、あるある~な井戸端的でサクッと読める。恋に恋する、あったなぁ分かるなぁ😂いくら良い人でも生理的にムリ、もあるある😂器用な友人はあまりそういう壁なく好かれれば付き合えてたケド真逆だったな。イヤなところが見えても好き、に至りたいモンです。お互いの愛情のバランス、溢れた愛情は凶器に…でも。歳で片付けてよいのか分からないけど今読むとアウェイ感というか、客観的に読めてしまうようになったな2022/11/10
ロイヤルミルクティ
3
★★★☆☆2002/12/05
ねぎまぐろ
2
★★★2024/10/30
kaizen@名古屋de朝活読書会
2
解説は阿木燿子。唯川恵が、「海辺の午後」でコバルトノベル大賞を受賞した際の赤川次郎、阿刀田高、眉村卓と審査委員4人の一人。女性審査委員は阿木燿子だけなので、阿木燿子のお眼鏡にかなわなかったら、受賞していなかったのだろう。 初の随筆集の文庫化にあたって、解説を頼んだ、出版社か本人かは偉いと思う。解説で適切な指摘をしている阿木燿子も偉い。 唯川恵の最初の持ち味は、素人っぽさなのかもしれない。 文章における素人っぽさではなく、中身における。2013/02/14
可不可
1
唯川恵さんは、「そう、ほとんど一目で恋に落ちてしまうタイプ」と、ご自身のことを評している。また、「会ったとたんに好きになっている」とも。男性にも、そんなタイプの人がいます。ぼく。■この本を読んで、「わかる」気がするのだけど、これは唯川さんの文章力に感化されたからだろうか……。話しかけるような文章。届く言葉たち。簡単そうに書いているようにみえて、実は、あなどれない。2024/10/24