集英社シリーズ・コモン<br> 政策の哲学

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集英社シリーズ・コモン
政策の哲学

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  • サイズ 46判/ページ数 352p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784087370072
  • NDC分類 301
  • Cコード C0033

出版社内容情報

■哲学なき経済学は、何を間違えたのか?
■異能の官僚が切り拓く、新たな「知」が日本を救う!

■絶賛!
周到にして大胆、理論的かつ実践的、
根源的かつ論争的な、比類なき哲学書。
――佐藤成基(法政大学教授)

【内容紹介】
なぜ世界経済は停滞し、どの国でも政治の不在を嘆く声が止まず、国家政策は機能していないのか――。
その理由は政策の世界で覇権を握っている主流派経済学の似非科学的なドグマにある。不確実性に満ちた世界で、とりわけ多中心性と複雑系によって特徴づけられる複合危機の時代において、社会の実在を無視した経済学に振りまわされた政策は毒でしかない。
そうした経済学の根源的・哲学的矛盾を衝き、新たな地平を切り拓くため、異能の官僚が批判的実在論を発展させた「公共政策の実在的理論」を展開する。

【著者プロフィール】
中野剛志 なかの・たけし (評論家)
1971年生まれ。東京大学教養学部卒業後、通商産業省(現・経済産業省)に入省。2003年にNations and Nationalism Prize受賞。2005年エディンバラ大学大学院より博士号取得(政治理論)。主な著書に『日本思想史新論』(ちくま新書、山本七平賞奨励賞)、『富国と強兵』(東洋経済新報社)、『TPP亡国論』(集英社新書)など。主な論文に‘Hegel’s Theory of Economic Nationalism: Political Economy in the Philosophy of Right’(European Journal of the History of Economic Thought), ‘Theorising Economic Nationalism’ ‘Alfred Marshall’s Economic Nationalism ‘(ともにNations and Nationalism), ‘“Let Your Science be Human”: Hume’s Economic Methodology’(Cambridge Journal of Economics), ‘A Critique of Held’s Cosmopolitan Democracy’(Contemporary Political Theory), ‘War and Strange Non-Death of Neoliberalism: The Military Foundations of Modern Economic Ideologies’(International Relations)など。

内容説明

なぜ世界経済は停滞し、どの国でも政治の不在を嘆く声が止まず、国家政策は機能していないのか―。その理由は政策の世界で覇権を握っている主流派経済学の似非科学的なドグマにある。不確実性に満ちた世界で、とりわけ多中心性と複雑系によって特徴づけられる複合危機の時代において、社会の実在を無視した経済学に振りまわされた政策は毒でしかない。そうした経済学の根源的・哲学的矛盾を衝き、新たな地平を切り拓くため、異能の官僚が批判的実在論を発展させた「公共政策の実在的理論」を展開する。

目次

第一章 実証経済学とは何か
第二章 科学とは何か
第三章 社会科学は可能なのか
第四章 国家とは何か
第五章 政策とは何か
第六章 ポスト批判的実在論
第七章 政策はどのように実行されるのか
第八章 複雑系の世界における政策
第九章 財政哲学
第十章 政治とは何か

著者等紹介

中野剛志[ナカノタケシ]
評論家。1971年生まれ。東京大学教養学部卒業後、通商産業省(現・経済産業省)に入省。2003年にNations and Nationalism Prize受賞。2005年エディンバラ大学大学院より博士号取得(政治理論)。主な著書に『日本思想史新論』(ちくま新書、山本七平賞奨励賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

KAZOO

94
経産省の官僚の方が書かれた経済政策についての哲学的な観点からの考察です。経産省(元通産相)の官僚の方は時たまこの中野さんのような方が(天谷直弘、並木信義など)論壇をにぎわしてこられました。以前に書かれた「富国と強兵」よりもはるかに哲学的な観点から書かれていて私には少しレベルが高すぎる気がしました。物価に関する渡辺努先生よりも理解するためにはかなりほかの文献をあたる必要がある感じです。読者を選ぶ感じですね。2025/03/06

壱萬参仟縁

41
科学には、社会的活動で出された知識次元と、科学知識から独立した実在次元がなければならない。バスカーの超越論的実在論である(59頁)。重要なことは、社会構造は行為主体より先に存在するものでありながら、同時に行為主体の行動なしには存在し得ない(110頁)。創発は、二それ以上が構成要素として結合する新現象を生起させるが、現象が構成要素に必要でも還元して説明できない状況(112頁)。2025/04/05

読特

37
インフレだから利上げする。財政赤字なので増税する。いちいち判断などしない。教科書通り、マニュアルに従う。その根拠となっている主流派経済学は学問ですらない。…経済学にも何某かの原理は存在する。複数あって、相互に影響しあっている。主体者も参加者となる社会科学では実験はできない。他の条件を排除しての比較もできない。潜在している法則は起きた事象から遡及し探る。試行錯誤し、過ちも犯す。政策担当者の裁量は大事だ。批判的実在論、社会的創発、閉鎖系と開放系、経路依存性、可謬主義...。知識だけでなく考え方も勉強になった。2025/02/10

ネコ虎

7
財政哲学の章を除き、他の章は専門的というか衒学的過ぎて素人にはどうでもいい議論であり、ハッキリ言って面白くなかった。特に実在論については納得できないところがあり、事実の理論負荷性を肯定する私としては、事実自体が実在するなんてことは無いんだと思っているので参考にならなかった。2025/04/27

日の光と暁の藍

6
率直な感想を述べると難しかった。実に難しかった。一回読んだくらいじゃ咀嚼できないくらいのレベルの高い内容を論じている。政治家や官僚や企業経営者、研究者などの人の上に立ったり、人々の暮らしに直結する決定を行う者たちは、国会や官庁や机に座って生きているだけで、現実社会や現場、一般的な日本人の生活を単純に知らなすぎると思う。そういった人々が本書で中野剛志氏が論じたように、人間観、社会観、貨幣観などのものの見方が適切でなければ人々のための生活が改善される政策など期待出来るはずもない。そのために啓蒙する必要がある。2025/02/22

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