集英社新書
パレスチナ紛争史

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 206p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784087202441
  • NDC分類 319.28
  • Cコード C0222

内容説明

イスラムの正義を掲げる過激組織が増えつつある現在、パレスチナ問題の解決は一段と重要性を増している。このイスラエルとパレスチナをめぐる問題は、一向に収まる様相を見せず、血生臭い報復が繰り返されている。日本にとっては遠い紛争、日本人にとっては分かりにくい報復は、なぜ終わりがないのか。本書は紛争の歴史を分かりやすく俯瞰し、現役の国際部記者ならではの精緻なレポートで「憎しみの連鎖のなぜ」に答えている。

目次

第1章 紛争の地パレスチナ
第2章 第一次インティファーダとハマスの誕生
第3章 湾岸戦争の副産物
第4章 衝突へのプロローグ
第5章 憎しみの連鎖
第6章 アラファトの誤算
第7章 イスラエルの論理
第8章 アメリカの罪

著者等紹介

横田勇人[ヨコタハヤト]
1965年大阪生まれ。88年、大阪大学文学部卒業。同年、日本経済新聞社に入る。文化部、「Nikkei Weekly」、国際部などを経て99年より2002年までカイロ支局長。その間、キャンプ・デービッド和平交渉、アルアクサ・インティファーダなどを取材する。02年3月より日本経済新聞社国際部記者
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

James Hayashi

31
日経新聞記者、04年著。パレスチナもユダヤも流浪の民となりかの地を失うことはできない。しかし根深い問題で読んでいるだけで疲れてしまうほど、解決策は見当たらない。宗教は異なっても同居できないわけではないので、未来には憎しみ合いをやめ平和になってほしい。2019/11/10

MILKy

12
2004とひと昔前のもの。阪大出の日経新聞記者で、カイロ支局長をされていた著者。世界史アレルギーだけど今回の一連ニュースを理解深めたく手に取る。も、やはり理解は3割⋯と言ったところか😅‪‪世界史(いや日本史も)の何がアレルギーって次から次へと名前なのか地名なのかカタカナの連続でしまいに断念してしまうのは当時と変わらず😅‪‪しかも出だしは世界史内容なので尚のこと。でもやはりどちらがどう、等と容易に語ることのできない問題だということは改めて。オスロ合意だって結局前進かと思いきや、詰めの甘い取り決めだったね2023/10/30

おらひらお

8
2004年初版。インティファーダをキーワードとして、パレスチナにおけるイスラエルとアラブ諸国、とくにパレスチナとの争いの歴史を概観した本です。記者である著者は前半に紛争の歴史、後半に取材を通じてタイムリーな動きに迫っています。イスラエルがナチスにやられたことをパレスチナで繰り返していることが残念ですね。いつか憎しみの応酬に歯止めはかかるのでしょうか。2012/04/09

Kei

3
前半は世界史で読み進めづらかった。後半はルポ。 パレスチナ人=アラブ人、 イスラエル=ユダヤ人国家 という認識がないと理解不能。事の発端はイスラム教のムハンマドとユダヤ教のモーゼが二人ともエルサレムを聖地としてしまったニアミスからだそうで。バビロニア帝国支配、オスマントルコ帝国支配など支配者が変わる度にユダヤ人は離散されてきており、つくずく可哀想な人種だと思う。2004年に著したものなので大分変っているでしょうが根深すぎる問題だと痛感。2015/03/31

Koning

3
日経のカイロ支局長をしながらこの問題を取材し続けて来た記者に寄る概論。問題の根というべき古代のユダヤの歴史から聖地のこと、イスラエルパレスチナ双方の政治的背景等を紹介しそこからできるだけ客観的にこの問題を解説する。客観的と言いつつ層でない物が多いのが日本の報道なのだが、この本はこの客観性の確保にかなり成功している点、読みやすさ、問題の的確な把握と言った点で非常に優れたものになっている。新書も捨てた物ではないですな。2012/01/16

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/12730
  • ご注意事項