内容説明
私の聖母はたった一人だけ。二人も要らない―晴明の転生である燿夜は冷たく言い放つ。前世母であったはずの八幡の巫女から命を狙われた燿夜の心には、もはや「復讐」を叶えることしかない。一方、カイは、時の陰陽頭・土御門有脩の邸を訪れていた。転生することはない存在・安倍晴明。それが何故ありえたのか?その謎を解きたかった。有脩は小鬼を従えながら、穏やかに話し始めた。
著者等紹介
藤原真莉[フジワラマリ]
1978年1月8日生まれ。山羊座、O型。福岡商業高等学校卒業。『帰る日まで』で、’95年上期コバルト読者大賞受賞
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感想・レビュー
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咲穗
9
復讐に燃えるカグヤ。 そして様子のおかしいテン。 平穏な時を取り戻すために、カグヤをとめようとするものの… カグヤはインドの子だったんですね〜 いろいろ複雑に絡みすぎてて完全には理解できてないですが、とりあえず丸くおさまってよかった笑2021/08/14
ゆきこ
6
「姫神さま」シリーズ10巻目を再読。カグヤことルイス・フロイスの復讐劇+テンとハルの壮大な親子喧嘩といった内容です。色々な話が詰め込まれているので、ゆっくりじっくり読まないと内容を理解しづらい・・・。でもおもしろいです。2015/09/18
Natsumi
4
図書館
ひろ@ネコとお茶愛
3
ものすっごメンタル不安定なテンさんと実はすごくすごくものすごくテンさんのことを好きなカイさん。と、ハルさんとハルさんのおもしろい子孫。伊勢の雲恵と文覚上人とカグヤ。この前後編の表紙をくっつけたり逆にくっつけたりして眺めるのがたまらない。2025/01/23
サラ
3
第11巻にして、戦国本編第10巻。後編表紙の燿夜はかわいい。『鏡語りの森』での伏線が効いてきましたね。P116〜120あたりのカイとテンのやりとりが、あたたかくて優しくてとっても好き。神道も陰陽道もキリスト教も仏教も、全部ごった煮闇鍋にしてしまう姫神さまシリーズは、読むだけでほんとうにお勉強になりますね(笑) 何度も読んでるのに毎回勉強(笑)2015/03/25