感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
吉田あや
61
何度読んでもどんなに時が経とうとも、矢張り面白いジャパネスクの世界。16歳となった大納言藤原忠宗女・瑠璃姫。平安の時代の姫君故に父は結婚、結婚と五月蠅く言い重ねるも、当の瑠璃姫は吉野の里で未来を誓った初恋の君への想いを胸に独身を貫こうと、見合いも全て断る頑なさ。これだけを聞けば楚々とした純真無垢でおしとやかな姫様を想像してしまうけれど、瑠璃姫は「紫式部という根暗なオバサンが書いた【源氏物語】という小説がいまだに都中のロングセラーになっているような貴族社会」などと(⇒)2023/03/26
しゅわ
51
勝手に氷室冴子さん再読祭り!の第11弾。いわずと知れた平安ラブコメディの金字塔である人気シリーズの第一巻です。いま読んでも面白く、氷室ヒロインの代表ともいえる瑠璃姫のはっちゃけ具合が痛快な、とてもテンポの良いお話です。ロマンスあり、陰謀あり、怨霊!?あり…たくさん詰め込んだお得な1冊ですね。時代考証的にはツッコミどころ満載ですが、氷室女史がわかっていてやっているのでハズしどころもうまいです。古典を身近に感じる良いバイブルとして、いまどきの女の子達にもぜひぜひ読んでもらいたい名作です。2013/02/10
kagetrasama-aoi(葵・橘)
45
「なんて素敵にジャパネスク」第一巻。読書メの登録 5500冊記念に選んだ本。少女小説(今はこの呼称は使われませんが)界に平安朝ものをもたらした記念すべき作品です。今は平安朝ものはよく目にしますが。「小説ジュニア」で読んで、文庫化されるまで待ち遠しかったこと思い出されます。偶々、平安朝の文学に興味を持ち始めた頃初読みしました。それもあって未だに印象深く、お気に入りの作品です。瑠璃姫と高彬の性格設定が良いですよね!脇を固める鷹男や融、藤の宮さま、そして瑠璃姫の父親の大納言も皆個性的で引き込まれます。2024/01/18
キラ@道北民
35
中学生以来の再読。やっぱり面白い!刊行から何年経っても少女小説読むなら外せない作品ですね。これで、平安時代に興味を持ち歴史や古典の勉強も抵抗なく入れたことを思い出した。それにしても、こんなに初夜がついて回る話だったとは!中学時代は深く考えず読んでたけど、不倫や横恋慕など大人事情満載の小説だったことに驚いた。2019/11/17
ふじ
28
初読み。氷室冴子のメモリアルイヤーということで。平安時代のラブコメで、活発な姫が主人公。物語のハラハラもあり、恋愛のドギマギもあり、一気読み。面白かったです。歴史物あまり得意じゃないのに。続き気になる!もー、鷹男め!2018/11/18