氷河期のゴミ

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  • サイズ 46判/ページ数 376p/高さ 19cm
  • 商品コード 9784065432693
  • NDC分類 913.6
  • Cコード C0093

出版社内容情報

★★★いま読むべきミステリー No.1!★★★
「もっといい時代に生まれていたら」
社会の理不尽に苦しんだことのある、すべての人へ。

大手広告代理店の就職面接。コネ入社を確約された大物議員や財閥の子息女らが毒殺された。同時刻、電力会社にも男が侵入。ビル全体を人質にとり、立てこもり事件を起こした。要求は、「おれたちに、人生を返せ」。刑事の名森は、捜査を進めるうちに匿名掲示板の書き込みに辿り着く。浮かび上がったのは、時代にすべてを奪われてきた者たちの悲しい半生だった。
共感、衝撃、憤り!感情わしづかみの徹夜ミステリー!

櫛木作品の到達点! この“犯人”に共鳴せずにはいられない。
――宇田川拓也(ときわ書房 本店)

理不尽な社会を見事に描いたこの物語は時代を映す鏡である。問答無用、いま真っ先に読むべき一冊だ!!
――内田剛(ブックジャーナリスト)

世代あるあるをこんなにもスリリングな極上ミステリにする発想に脱帽!
――川俣めぐみ(紀伊國屋書店 横浜店)

彼らの共犯者になってしまいそうだ。そんな思いを、必死に抑えながら読んだ。
――高頭佐和子(氷河期世代書店員)



【目次】

内容説明

大手広告代理店の就職面接。コネ入社を確約された大物議員や財閥の子女らが毒殺された。同時刻、電力会社にも男が侵入。ビル全体を人質にとり、立てこもり事件を起こした。要求は、「おれたちに、人生を返せ」。刑事の名森は、捜査を進めるうちに匿名掲示板の書き込みに辿り着く。浮かび上がったのは、時代にすべてを奪われてきた者たちの悲しい半生だった。

著者等紹介

櫛木理宇[クシキリウ]
1972年、新潟県生まれ。2012年「ホーンテッド・キャンパス」で第19回日本ホラー小説大賞・読者賞を受賞し、デビュー。同年「赤い白」で第25回小説すばる新人賞も受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

いつでも母さん

145
「それが殺していい理由になるか?」思いはそこにつきる。もっといい時代に生まれていたらは、詮無いことだけれど、そのど真ん中にいて苦しい人間には通じない。成熟を過ぎて熟れすぎた現実を思うと、確かに変えたい社会、変わらなきゃの社会ではある・・えぐさやグロさ、悍ましさが全編にない櫛木作品に物足りなさを感じる私は「櫛木症」かも(汗)だが、この社会の怪しさ、脆さはリアルに感じることが出来た。起こりえないと言い切れないもどかしさだけが残った。2026/06/19

ゆみねこ

79
生まれた時代か悪いのか?「おれたちに、人生を返せ」とコネ入社を確約された就職面接に集まった恵まれた立場の若者7人を毒殺、同時刻に電力会社に侵入し立てこもり事件を起こした中年の男たち。刑事の名森は捜査を進めるうちに匿名掲示板の書き込みにたどり着く。確かにね、首謀者の人生には同情するけど、そこまでやるか?という思いも…。たどり着いた掲示板のひとり、あんただったの?っていう驚き。櫛木作品にしては悍ましさは控えめな社会派作品。2026/06/21

HANA

62
他人事とは思えず一気読み。著者には珍しく社会派ミステリ。コネで就職を約束された上級国民の大量殺人と電力会社で起きた立てこもり事件。事件の背後に見え隠れする匿名掲示板の存在。と序盤だけで心を鷲掴みにされる。就職氷河期に関わっておりあの理不尽さは多少なりともわかっているつもりなので、コレどうしても多少なりとも犯人側にシンパシーを抱いてしまうなあ。無論そうならないように立て籠もり犯の造形はなされているけど。ミステリとしても完成度は高く、基本犯人側はハンドルネームなので正体を暴いていく過程がワクワクさせられるし。2026/07/03

ごみごみ

61
以前読んだ著者の『悲鳴』という作品で初めて知った「エコーチェンバー現象」という言葉が、今作でも何度か出てくる。現代のネット社会、特に閉ざされたコミュニティの中で広がっていく同団意識 (それ自体は悪いことじゃないと思うが) 、被害者意識が社会への復讐へと飛躍していく様に危うさを感じた。私もまさに同世代なので、時代の犠牲者となった彼らの気持ちは痛いほど分かるが・・巻き込まれた被害者たちの方が何倍も気の毒。未来に希望を持てる世の中にならないと、こういった理不尽な犯罪はなくならないと思う。2026/06/14

nyanco

60
就活難、派遣、派遣切り、低収入といいことがひとつもない人生。氷河期世代。 SNSより少し前、ネット掲示板で出会った、同じような境遇のメンバー達。 俺が何をしたっていうの?なんで俺だけが… この想いは解らないでもない。 でも、世間という不特定多数への仕返しは納得できない。 一見、幸せに見えている人、みんなが幸せだとは限らないじゃない。 幸せのものさしはひとつじゃないよね。 後半、行方不明の垢が捜査員の一人だと判る。 娘の難病、誰のせいでもない、でも、なんで自分に… →続2026/07/23

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