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萌え萌えジャパン―二兆円市場の萌える構造

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  • サイズ B6判/ページ数 326p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784063646351
  • NDC分類 361.5
  • Cコード C0095

内容説明

日本人は「萌え」を発見した。「萌え」とは、キャラクターの不在を脳内で補完する行為。日本のコンテンツ産業の総売上額は12兆円を上回り、これはなんと第1次産業、農林水産品の総生産額を凌駕する数字である。その中でもキャラクターライセンス商品の市場は、約二兆円と試算される。文化、産業の両分野で巨大な存在感を示すようになったキャラクター表現。本書は、そうしたキャラクター表現の魅力を、「ファンと作品の関係」を焦点にしてお伝えする。

目次

第1章 メイドカフェ
第2章 抱き枕
第3章 等身大フィギュア
第4章 アイドル
第5章 美少女ゲーム
第6章 声優

著者等紹介

堀田純司[ホッタジュンジ]
1969年、大阪府大阪市生まれ。桃山学院高等学校を中退した後、上智大学文学部ドイツ文学科入学。ただしドイツ文学にはあまり興味を示さず、もっぱら「ドイツ以外」のヨーロッパ現代文学、ラテンアメリカ文学、紙媒体やROM媒体による現代日本のキャラクター表現に傾倒して学生時代を過ごした。在学中よりフリーランスの編集者として働く。2002年には自身が企画、取材したインタビュー集『ガンダム者 ガンダムを創った男たち』を刊行。独特の切り口と語り口で注目を集めた
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

阿部義彦

12
クールジャパンを一望出来る好著だと思います。浅く広く、メイド喫茶から始まり、抱き枕、等身大フィギュア、アイドル、美少女ゲーム、声優まで、オタクから言わせれば表面だけなぞって深くないと思われるかもしれないが、おじさんみたいな門外漢が凡そを辿るのには良かったです。でも私がどれかひとつでもハマれるか?といえば答えはNOですね。アニメに興味が無いというのが致命的ですね。(私の一番好きなアニメはビートルズのイエローサブマリンですから、察して下さい。)でも本当にこの頃のゆうこりんはめちゃ可愛かったですね。(遠い目)2018/05/13

明智紫苑

6
以前図書館で借りた本を買って再読。日本のオタク文化は良くも悪くも「豊か」だが(ただし、『嫌オタク流』では逆に一種の「貧しさ」が批判されている)、現代の消費の主役は女性だと指摘していながらも本の内容は男性中心なのが物足りない。まあ、あるオタク女性が「自分がオタクであるのを隠さずにオタク男子と結婚するくらいなら、自分がオタクであるのを隠して非オタク男子と結婚したい」などと言っていたようだし、「オタク女子」とは(腐女子を筆頭に)要注意物件なんだろうな。2016/06/17

kokekko

3
コミケや同人市場の盛り上がりってすごいよな、と思ったものの考えてみれば具体的なデータや『萌え』の何たるかを研究した本なんて一冊も読んだ事がない事に気付いて愕然とした。というわけで本書をチョイス。題名がアレなので若干及び腰で読み始めたが、アニメ、同人ゲーム、キャラクター性、フィギュア、声優など、内容は極めて具体的。バイアスも見られない良書。二兆円と銘打っているがマーケティングについて論じているのではなく、萌えの何たるかを個々の事象から概説している印象。巻末の参考文献もそこそこ充実。2010/09/01

結城あすか

3
変な先入観などで予め路線を敷いたような本じゃなく、あくまで現代の日本に溢れているオタク文化が社会にどのように現れているかということを、ありのままに受け止めて紹介している本だにょ。著者自身に偏見とか先入観があったら、とてもこんな本は掛けないだろうにょ。かといって、変にこの分野で論者を気取ってる人間が書いたら、自分の主義主張に偏った恣意的な内容になるのも見えてるんだけど、そんな心配も無いにょ。ま、本当の意味で一般人に読むのを薦められる数少ないオタク文化の紹介本だにょ。2006/10/19

xtc1961ymo

2
初音ミクの登場前であるが当時の萌え市場の概要が、声優、コスプレ、等身大フィギア、メイドカフェ、抱き枕、ギャルゲー、などと章立てられ、図版も多くまあ楽しませてもらったが、私はアニメが駄目な人間なものでキャラクターに萌える事はないです。人形、フィギアは場所をとるから、CDや本より、沢山の空間を確保するので大変そう。何より音楽は流せば消えるからそこが良いと思った。でも身銭を切る趣味は持ってると良いなあ。2014/10/09

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