内容説明
対立から共存そして侵蝕へ現象学を再生させるやわらかな思想。
目次
プロローグ 現象学の地平へ
第1章 構造―「行動」の研究
第2章 運動―「身体」の現象学
第3章 スティル―「変換」の現象学
第4章 偏差―「隔たり」の現象学
第5章 可逆性―「肉」の存在論
エピローグ 現象学の臨界点
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
mstr_kk
6
鷲田さんの本は、一見わかりやすそうに書かれているけれども、じつはあまり論理的に詰めていく感じではないのでわかりにくいというか、僕は苦手です。この本も、「メルロ=ポンティって、そんな簡単なことしか言ってないの?」と、釈然としない気分。2019/06/15
ぬえ
1
メルロ=ポンティの著作である「行動の構造」、「知覚の現象学」、「シーニュ」、「眼と精神」、「見えるものと見えないもの」から引用や参照がされ詳しく解説されていると思われる。とりわけ身体感覚でも視覚に関することに触れていたように感じた。2015/04/30