内容説明
バブルに翻弄された日本。いま金融・建設・不動産業界を中心に後遺症に呻吟する声が聞こえる。遺された数々の歪んだ姿の一つが、闇社会が表社会に突出したことだ。その代表がここに取り上げた某大商社の一件である。大銀行トップを巻き込んだ、記憶にも鮮やかな事件の全貌を描出した話題作。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
まつうら
36
イトマン事件をもとにした作品。楡周平「修羅の宴」はイトマン河村社長側の視点で描かれているが、この作品は逆で、伊藤寿永光と思しき武藤末吉を中心に、総合商社サトメンが闇社会に取り込まれる様子を描く。相棒の許永中は後日譚を語っているが、伊藤については暴力団と関係があったくらいしか情報がないので、この作品で描かれる悪辣ぶりがとても興味深い。武藤の最後は史実どおりに逮捕されてしまうが、ここまで悪いヤツならば、タックスヘイブンとかを使って逃げきってほしかった。武藤の悪辣ぶりをもっと見たかっただけに、少し残念。2022/10/03
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