講談社+α文庫<br> 戦艦大和誕生〈下〉「生産大国日本」の源流

講談社+α文庫
戦艦大和誕生〈下〉「生産大国日本」の源流

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  • サイズ 文庫判/ページ数 461p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784062564021
  • NDC分類 556.91
  • Cコード C0195

内容説明

すべてが不足する戦時下で、技術者たちの苦闘に支えられた世紀の建造物「大和」はひそやかな進水式をむかえた。刻々と変わる戦況、大和は遂に千尋の海底に没することとなった。しかし、技術者たちが大和建造によって生み出した画期的な生産管理法や建造法は敗戦から11年後に世界一となった日本の造船業に引き継がれた。「生産大国日本」の源流を鮮明に描く力作。

目次

第8章 「大和」進水
第9章 戦時下の船舶建造計画
第10章 商船の大量建造
第11章 多量生産への第一歩
第12章 無責任な精神主義
第13章 狂気の特攻兵器製造
第14章 生産戦での敗北

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

Miyoshi Hirotaka

20
技術は一日にして成らず。あらゆる技術は過去の蓄積の上に成り立っている。我々が恩恵を受けている技術の系譜を辿り、それを担った技術者の軌跡を追いかけてゆけば、軍事技術の果たした役割は否定も無視も出来ない歴史の事実。現代に広く浸透し、当たり前になっている技術や思考様式は多くの犠牲や悲劇を伴った苦闘を通して生み出され、今に至っている。合理化や生産性向上が正しいとは限らない局面が来るかもしれない。しかし、技術者の努力に共感し、生き生きとした体験として再現することは確からしい未来を選択することに必要なことに違いない。2025/06/29

SS

2
上巻が一般でいわれているところの日本ものづくりの光だとすると、下巻はその影。三菱での設計技術、西島さんの生産技術。でありがながら、最後は回天、震洋そして桜花。文中にある「軍事技術者は一人もいなかった、、」との悲痛な叫びはいまなお響く。2014/05/06

吉田よしこ

1
★★★★★

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