内容説明
全身の筋肉がだんだんと衰えていく難病筋ジストロフィーと闘いながら、つねに目標に向かって挑戦し続け世界に目を向けた国際基督教大生の奮闘記。
目次
プロローグ 希望と不安
第1章 弟―筋ジストロフィーとの闘いの始まり
第2章 小学校時代―普通学級に入るという選択
第3章 My Voyage―正和、世界を旅する
第4章 十五歳の桧舞台―英語弁論大学で決勝へ!
第5章 周囲の優しさ―多くの人に支えられた高校生活
第6章 受験の壁―障害者が大学を受けるということ
第7章 ICU入学―念願の大学生活スタート
第8章 献身―介護をする者と、される者
第9章 正和の死―そして再び世界へ
エピローグ 正和が残したもの
著者等紹介
金澤絵里子[カナザワエリコ]
1979年、大分県生まれ。アメリカ・オレゴン州在住。2003年、津田塾大学学芸学部国際関係学科卒業。同年8月に渡米。オレゴン大学教育学大学院スペシャル・エデュケーション(障害児教育)修士課程修了。現在、同大学院にてスペシャル・エデュケーション小学校課程教員免許、自閉症児教育スペシャリスト免許を取得中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー
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砂糖海
2
題名がステキだと思う。ひたすら前を向いて生きていた人の記録。今も彼は多くの人たちと共に世界中を旅しているのだろう。2009/05/01
まゆこ
0
★★★★☆2007/10/25
すずの
0
本編はあとがきを読んでなるほどそういう経緯で手記が書かれたのか、と。筋ジストロフィーの弟を持ったお姉さんの回顧録。「感動ポルノとして受容される障害者」という記事を最近目にしたせいか、「弟は普通の子だった」というのが印象に残った。確かに弟ってわがままでかわいいもんだよなー、と共感から手を取ったのもあり。でも、介護って大変だなー。あとは海外旅行いいなー、とか、ICUってそういう風にすごいんだー、と思いました。(フラットな感想を書こうとすると、書くことが薄っぺらくなっているような…)2015/01/17
fukky
0
ホーキング博士に見られるように、筋ジスの患者さんはIQが高いと聞いたことがあります。マー君も障害があるにもかかわらず、一生懸命勉強してICUに合格、活き活きとした学生生活を送っていたのに・・・介助するご家族の皆さんの愛情が行間に溢れています。最後は思わずもらい泣きしてしまいました、ご冥福をお祈りします。2012/03/13