マオ 〈下〉 - 誰も知らなかった毛沢東

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  • サイズ B6判/ページ数 557p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062132015
  • NDC分類 289.2
  • Cコード C0023

出版社内容情報

恐怖と暴力―中国史上最強の暴君=マオとは何者だったのか!?
「自分のためにはいくら人が死んでもいい」――自らへの絶対服従ち果てしなき権力への欲望。中国の軍事大国化をひたすらめざし、世界の超大国となる野望を抱き続けた「皇帝」毛沢東。
全世界で1,000万部『ワイルド・スワン』の著者ユン・チアンが、旧ソ連機密を含む膨大な資料調査と数百人に及ぶ関係者インタビューを基に描く激動の中国革命史。

【著者略歴】
1952年、中華人民共和国四川省に共産党幹部を父親に二女として生まれる。14歳で紅衛兵を経験したあと、農村に下放される。のちに四川大学英文科の学生となる。1978年にイギリスへ留学。『ワイルド・スワン』の原著(英文)は1991年にイギリスで発行され、全世界でベストセラーを記録、日本語版だけでも300万部以上を売り上げた。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

James Hayashi

30
「ワイルドスワン」で既に書いている為、文化大革命の被害には触れず毛沢東の思惑、外交、恐怖政治、権力闘争、独裁を見る。大躍進から文化大革命を通し、7千万人の人民がなくなっているともいわれる。毛沢東の政治により、彼の家族と民衆の多くが精神的な病に陥っている。毛の一言で生死を分けた。その恐怖政治の中で劉少奇夫妻の闘争は眼を見張る。第2位という地位ながら、国情を憂い毛に箴言。リンチを受ける羽目に。毛はパラノイアかサイコなどの病に違いない。4度の結婚に失敗し、若き女性たちと戯れる。続く→2018/05/23

シュラフ

26
中国共産党が伏せているのであまり表に出てこないが、毛沢東の犯罪による犠牲者数はヒトラーの比ではない。ナチスによるユダヤ人虐殺は600万人。驚くことなかれ。大躍進による餓死者の数は推定3000~5000万人、文化大革命による死者数は推計40~1000万人、といわれる。すべては毛沢東である。特に文化大革命では、民衆らが文化財を破壊して、若者らが教師や上司を侮辱のうえ虐殺した。文化大革命は中国の文化や秩序、ひいては中国人の心まで破壊しつくしたのだ。だからその影響をひきずっている中国は、国家も人も壊れている。2016/12/01

GaGa

14
すべてを鵜呑みには出来ないけれど、おそらくはこのようなことがあったのだろうなと、考えさせられる。連合赤軍の「総括」も、「自己批判」からきているのだろうし。ただ、周恩来という人は気の毒な人だったのだなとつくづく思った。2010/07/21

kanaoka 56

10
全世界の完全支配を目論んだサイコパス。中国の大地と人民を道具に、ソビエト、アメリカを手玉にとり、かなりのところまで成果を上げ、殺されることなく、体力が尽きるまで人生を謳歌した。 20世紀における世界征服として、ヒトラー、スターリン、毛沢東の3人は、それなりに実現可能性があったと思います。2017/06/07

かいりゅ

5
後半は独裁者の孤独について書かれていた。自己権力の保持のためには旧来の情のひとかけらも持たず、人民や部下を踏み台にして裏切り、権謀術数を巡らせる毛沢東。彼の生涯はその連続で生きた天才としか言いようがない。大躍進、文化大革命の真実なのだろう。今の中国はその継承政権だが、繁栄しているように見えて、中国人民の過去の大きな陰の上に成り立っているのだ。この本を読んで、中国のイメージがかなり変わりました。2016/03/03

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