内容説明
掲載タイトル793。言いたい放題、ごめんなさい。待望の10年映画絵日記。
目次
1993年(『許されざる者』は西部劇三本分の充実感。やったね、クリント。 ほか)
1994年(『イン・ザ・スープ』のスティーヴ・ブシェミ。「いたぶられ上手」ナンバーワンね。 ほか)
1995年(『四十七人の刺客』vs『忠臣蔵外伝 四谷怪談』―二本の映画を見較べてみたら…。 ほか)
1996年(アメリカ映画『フレンチ・キス』とフランス映画『パリのランデブー』を続けて見れば…。 ほか)
1997年(ヒネリが利いたプロットの『身代金』。善悪二人の人物造型もいい。 ほか)
1998年(『キャリア・ガールズ』のマイク・リー監督は歪んだ人間の心のうちを描くのが、うまい。 ほか)
1999年(ヒロインより脇役男優の色気に注目したい『始皇帝暗殺』。 ほか)
2000年(アメリカの乾いた淋しさが味わい深いロードムービー『グレイスランド』。 ほか)
2001年(ブレンダン・フレイザー大活躍の『悪いことしましョ!』。アメリカ映画ならではの味。 ほか)
2002年(うまい役者四人が競演の大河ロマン『耳に残るは君の歌声』。懐かしい映画の味。 ほか)
著者等紹介
中野翠[ナカノミドリ]
1946年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。出版社勤務を経て、コラムニスト、エッセイストとなる
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
王天上
3
筆者はストーリー中心に鑑賞しているようなのであまり参考にはならなかったが、語り口が軽快で楽しんで読めました。2014/04/29
Gen Kato
2
ばっさり明快な映画短評。好きな映画がけなされていてもそれはそれで「まあ、わかるけどな」と感じてしまうところが中野氏の語りのうまさと映画に対する理解の深さの賜物なんでしょう。2020/02/08
JunKawa
0
10年分の映画日記を俯瞰して見ることで、監督や俳優の変遷、流行の移り変わりがよく見える。中野翠の観察眼が鋭いのはもちろんだが、一般雑誌でこうした映画エッセイやコラムがつい最近まで豊富に連載されていたことに驚く。ここ10年の変化は大きい。2015/12/09
grace
0
ちょっと前(1993-2002年)の話だけど、とっても楽しく読みました。筆者のセンスや好みがすごく好きだ。許せない映画をバッサリ切り捨てている文章にも、「映画」というジャンルへの深い愛を感じる。切捨てる文章があまりにかっこいいので、読み進めるにつれて「もっとバッサリいってよ!」と思ってしまうのが自分でこわかった(笑)2011/07/01
あーさー
0
中野翠さんの、10年分の映画“絵日記”をまとめた一冊。有名作であろうと「好きなものは好き、嫌いなものはしょうがない」というスタンスを貫いているのが好きなところです。イラストも大好きです。2025/06/27