ゴジラの謎―怪獣神話と日本人

ゴジラの謎―怪獣神話と日本人

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  • サイズ B6判/ページ数 253p/高さ 20cm
  • 商品コード 9784062093187
  • NDC分類 778.21
  • Cコード C0095

内容説明

都市文明を破壊したのは誰だ!幸福神話は、なぜ解体したか?1954年の「ゴジラ」第1作から95年の「ゴジラVSデストロイア」まで、42年間にゴジラ映画は全22作がつくられた。水爆実験によって誕生したゴジラは、なぜ日本人のこころに棲みつくことになったのか。

目次

1 「驚き」という感情の生成―ゴジラの体験
2 ゴジラは死んだか―ゴジラの現在
3 「たかが怪獣」ゆえに―ゴジラの異化
4 怪物と秩序の闘争―ゴジラの視点
5 ゴジラ映画から怪獣論映画まで―ゴジラの意味
6 恐竜と怪獣のいるところ―ゴジラの心と社会
7 怪獣生誕の日米比較―ゴジラの比較文化
8 白黒映像の神学的闘争―ゴジラの映画
9 時間と自然の怪獣―ゴジラの恐竜スタイル
10 水爆怪獣というイデオロギー―ゴジラの核問題
11 戦争の三角形―ゴジラの主体

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

またの名

7
95年に第一作のネタから蘇ったデストロイアとの戦いで死んだはずの怪獣が本当に死んだか怪しむ本書の疑念通りその後、何種類も新たに現れ蘇生を続けるゴジラ。そもそも最初の映画で一度死んだのに核の問題を憂いながら次のゴジラを仄めかすチープな結末は、続編を予言する含みを持つ定番パターンの原型になる。それ自体は汚くない食べ物を服につけたりすると汚いモノと見なされるように、汚穢が秩序との関係において相対的に成り立つと考えるダグラスの論を借りつつ、反秩序として生成され当初の想定を超えてそれ以上の何かに成長した怪物を考察。2024/12/12

かえる

1
うーん、思ってたのとだいぶ違ってて・・・。ゴジラはゴジラなんだよ。こんなに小難しく受けとめて真剣に考えてる人もいるんだなということが分かって好きという感情の幅というものは広いんだなとしみじみ。しかしまさかゴジラの本にディスコミの話がでてくるとは思わず吃驚した。2014/04/06

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