愚直

大橋 巨泉【著】

講談社（1996/06発売）

• サイズ B6判／ページ数 294p／高さ 20cm
• 商品コード 9784062082778
• NDC分類 914.6
• Cコード C0095

内容説明

このままでいいのか、ニッポン。事の本質を見抜いた痛烈エッセイ。

目次

第１部　転ぶな、風邪ひくな、義理を欠け（最も影響を受けた人物の死；セミリタイアを謳歌する）
第２部　このままでいいわけない（日本て何だろう；政治に失望する不幸な国民；大好きなアメリカも病んでいる；ジャーナリズムよ頑張れ）
第３部　人との出会いを楽しむ（素敵な人たち；人を結びつけるゴルフ三昧）

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ドワンゴの提供する「読書メーター」によるものです。

[たくのみ]

「過去は振り返らない、現世を楽しむ」思考の根底にあったのは、実は父の考え方だった。「馬鹿野郎！生まれ変わりなんてない。人生は一度きりだ！」実存主義者だった父が、母のいまわの際に「ご利益のある水」を買ってきた。「本当に効くの？」ときいたら、「なぁに効くなんて思ってないさ。人間死んでいくのも幸せなんだよ。でも、後に残ったものが悲しいんだ。」「でもあの時俺が、あの金を払わなかったら、俺は一生悔やむことになるんだよ」巨泉さんの週刊誌に残した遺言も実はそんな父の遺伝だったのだ。

2016/08/07