内容説明
奇怪な四重殺人が起こった孤島を、ミステリ研のメナバー7人が訪れた時、十角館に連続殺人の罠は既に準備されていた。予告通り次々に殺される仲間。犯人はメンバーの1人なのか?終幕のたった“1行”が未曽有の世界に読者を誘いこむ、島田荘司氏絶賛の本格推理。まだあった大トリック、比類なきこの香気!
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
kagetrasama-aoi(葵・橘)
46
「館シリーズ」第一巻。「十角館の殺人」島田荘司さん読んだら、綾辻行人さん読みたくなって。ドラマも観てしまいました。第三話までですけど。絶対映像化は無理だと思っていましたが、あんな風に撮るとちゃんと出来るんだ!と感心すること頻り。初読の時の驚きをもう体験することは出来ないけど、伏線ひろいながら読むのも楽しかったです。クリスティの有名作品はトリックを知ってしまってから読むという愚挙をしでかしましたが(残念無念です)「占星術」とこの「十角館」をリアルタイムで読むこと出来た幸せをしみじみと噛みしめ思い出しました。2025/01/11
達ちゃん
42
綾辻さん初読です。まさに本格的な正統派ミステリーという感じで楽しめました。しかし、あの人があの人だったとは・・・。全然気付きませんでした。2016/04/29
assam2005
37
アガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」に触発され、随分昔に読んだのを再読。もう、この本だけは読むの何度目だろうか。トリックも犯人も全てわかっているのに止まらない。無理な展開でもなく、さらっと読んでしまうと絶対見逃す伏線もキレイに回収。さすが綾辻さん!久しぶりに読みましたが、一気読み。この本を読んでしまうと「館」シリーズ、続きも読もうかな、と思ってしまいます。2017/04/26
シ也
29
たった一行の衝撃...。なるほど、確かにこれは「驚いた」の一言。あの台詞の後にまた序盤を読んでしまった。どの感想を書いてもネタバレになりそう笑2015/04/19
てつ
29
古典的な本格ミステリー。ミステリーの大御所の名前が次々と登場するだけでワクワク。トリックや動機も明かしていており、これも正統派。あの「衝撃の一行」で一気に驚きをもってくる手腕は秀逸。謎解きが判ってからも、二度読みしても、「おっ」「えっ」「ほぉ」と思わせてくれる。エピローグとプロローグのつながりも好き。今読むと古い感じは否めないが、一度は手にしておきたい秀作。うまいね2013/06/28