出版社内容情報
筑紫 申真[ツクシ ノブザネ]
著・文・その他
内容説明
古代、各地方にあまねく存在していた太陽神は、壬申の乱を契機に天皇家の祖神へと変貌した。古代天皇制の理論的・宗教的背景となる伊勢神宮・アマテラス・記紀神話。その成立過程を民俗学と日本神話研究の成果を用いてダイナミックに描き出す。律令国家の形成にむかう激動の七世紀末、大和と伊勢を舞台に展開した、血脈をめぐる壮大なドラマの全貌。
目次
アマテラスの性格
皇大神宮の成立
天つカミの降臨
プレ=皇大神宮の全貌
まつられぬアマテラス
アマテラスの誕生
八咫の鏡
太陽の妻
天の岩戸の舞踏
天孫降臨とは
ヤマトタケルの悲劇
アマテラスの祝福
著者等紹介
筑紫申真[ツクシノブザネ]
1920年生まれ。国学院大学文学部卒業。高校教諭を務めるかたわら、独自に神話・民俗学を研究する。1973年没
※書籍に掲載されている著者及び編者、訳者、監修者、イラストレーターなどの紹介情報です。
感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
南北
34
茂木誠のもぎせかチャンネルで勧められていたのがきっかけです。伊勢神宮にはアマテラスは蛇で斎宮はその后であるという伝承があるというところからはじまり、各地方でまつられていた太陽神がどのようにして天皇家の祖先神に変貌していったのかが語られています。興味深く感じる部分もありましたが、天孫降臨伝説を自由に創作したもののように記述しているところには疑問を感じましたし、実証性にかけるところが散見されるのは残念でした。古代ギリシアの太陽神アポロンは男性ですが、天照大神は女性という理由を考える切り口にはなると思います。2020/01/13
魚京童!
19
ゴミだった。最初読んだときはすごいと思ったのに、次に読んだことにした本に引っ張られていた。もう駄目だな。2020/01/23
N島
16
日本神話の中心「アマテラス」の出自を紐解く研究書。折口民俗学をベースに作者独自の仮説を奔放に展開。その語り口に強引さや偏執的な要素を認めずにはいられないが、豊かな知識と地道な研究を下地としたアマテラス論は一読の価値あり。作者の仮説を支持するかは別としても、この本から得られるモノは非常に多かった。好悪を問わず、読む者のリアクションを引き出す…良書だと思います。2015/01/18
midorikawa-e
9
そういえば伊勢神宮がいつ頃から存在していて、いつ頃から今のような形で祀られるようになったのか、なんて意識したことはなかったです。実は意外に新しい、といっても持統天皇の御代のことのようでして、悠久の太古から日本神道の根幹にあったというわけではないようです。その過程が細かに記されています。何事もそうかも知れないです。あって当たり前の事物でも、その起こりは必ずあるはずで、でもそれ以前は想像しにくくて、成り立ちの過程は忘れ去られてしまいがちなものなのかも。2015/05/12
Junko Yamamoto
8
分割して統治せよ、の伊勢版。他の地域でも同じことが起きたに違いない。2019/12/01
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