内容説明
二十世紀のアメリカを代表する哲学「プラグマティズム」の立場にたつ思想家G.H.ミード。彼はとくに、その独想的な自我論やコミュニケイション論などによって、哲学はもとより、心理学や社会学の領域においてもひろく知られてきた。ルネサンスからカントやヘーゲル、さらにマルクスに至る「十九世紀の思想のうごき」を、科学的探究を基層に据えて斬新に展開した。
目次
ルネサンスから革命へ
カント―革命の哲学者
革命の挫折とロマン主義の誕生
カントとロマン主義哲学の背景
ロマン主義の哲学者(フィヒテ;シェリング;ヘーゲル)
「進化」が一般観念となる
産業革命―市場の追求
社会的ルネサンス(功利主義;カール・マルクスと社会主義)