講談社学術文庫<br> 日本の文章

講談社学術文庫
日本の文章

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  • サイズ 文庫判/ページ数 245p/高さ 15cm
  • 商品コード 9784061586482
  • NDC分類 816

出版社内容情報

【内容紹介】
本書は、英文学・英語教育に精通する著者が、外国語と日本語の文章を対等に比較・客観視して、日本語のあるべき真の姿を解明したもので、学者的直感と見識が随所に読みとれる。とくに、言葉は幼いときの基礎がいかに大切であるかを説く著者の筆鋒が、折にふれて国語教育への鋭い言及となって現れる。教育者のためばかりでなく、言葉や文章に関心のある一般読者のために、日本語の根本的な問題を考察した画期的な文章論といえよう。

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

びす男

34
おぼえのある著者だと思えば、「思考の整理学」の人だ。品があるのに面白い。こんな文が書けたらいいな■「自由に」書けるのが作文の醍醐味と思っていたが、そこを筆者は憂えている。暗唱や音読で「型」を身につけることもせずに、自由も独創もないと■たしかに、昔の人はやたらと文章が上手い。文意の分からぬ漢文を延々と読みくだす教育も、苦いだけの効果はあるようだ■名文を書くには読者を見据えることだ、とも。耳が痛い。自己満足の書き散らしでは頭打ちになる。読んでもらい、反応をもらって、文章は磨かれる。軽視して良いはずがなかった。2022/01/24

陽之理

4
思考の整理学からこの人の本を読んでいる。流れるような文で本当に読みやすい。この人の書き方は本当に参考になる。とても上手に歳をとった人が嫌味なく、それでいて含蓄が深い内容が上手な文章で書かれている。2013/09/07

M.T.

3
「日本語の文章」がどうあるべきか、どう描かれるべきか、について外山先生独特の視点から述べられている。雑誌記事のまとめということもあり話題はあちこちへ飛び回るものの、最後には「『論語』のように基礎となる文章が日本語にはない(もしくは失われてしまった)」というところに帰着するように思う。「言葉」について考えることが多くなってきていたタイミングで出会えた幸運に感謝。2020/03/26

とん

3
外山滋比古『日本の文章』. 私たちが書く文章についての考察です. この本を読んでから, 文章を書くときの「おもしろさ」と「清水に魚すまず」は常に意識します. 自分の書いた文章を声に出して読むようになりました. 何度も読み返して体得して考える内容の一冊です.2017/08/19

nappyon

3
『思考の整理学』で有名な外山滋比古さんのエッセイ集。タイトル通り、日本語の文章にまつわるエッセイが収められています。外山さんの書かれる文章は味わい深く、ただ読んでいるだけでも楽しめました。しかし内容もかなり興味深いもので、主に日本人の文章作成能力の低さについて書かれていました。どうしてそうなってしまったのか、文章作成能力を改善するためにはどうすべきか、ということについてはぜひ本を読んでみてください。2010/12/09

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