講談社現代新書
山本勘助

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  • サイズ 新書判/ページ数 221p/高さ 18cm
  • 商品コード 9784061498723
  • NDC分類 289.1
  • Cコード C0221

内容説明

戦国最強、風林火山。その礎を築いた「軍師」が武田信玄に授けた哲学を初めて克明に再現する決定版。

目次

序章 虚構と史実のはざまで
第1章 『甲陽軍鑑』が語る山本勘助の生涯
第2章 信玄と勘助の対話
第3章 武田家に遺した記憶
第4章 「勘助流」軍略と築城術の全貌
終章 山本菅助は山本勘助か

著者等紹介

平山優[ヒラヤマユウ]
1964年生まれ、立教大学大学院修了。山梨県史編さん室主査、山梨大学講師。甲斐武田氏を中心とした戦国時代研究や、山梨県の地方史研究に取り組む(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
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感想・レビュー

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Tadashi_N

27
山本勘助が実際にいたのかはともかく、甲陽軍鑑は兵術書の集大成だと思う。2018/11/14

James Hayashi

21
山梨県史編纂室主査、梨大講師、06年著。武田信玄の軍師、山本勘助 勘助が実在したことが証明できないというが、言い伝えられる彼の軍師としての知恵を知る事でそのリーダーたる武田信玄の人間像、巨人像を知る事ができる。天下を取ることはできなかったが、武将として日本を代表する一人。2020/02/20

ようはん

16
市河文書に見られる山本菅助が甲陽軍鑑における名軍師山本勘助とは完全な同一人物とまではいかなくとも、元になったとは言える結論。軍鑑で描かれるその生涯は他の人物の事績を加たりなどの脚色は多いのだろうが、幾らかは勘助=菅助の事績であろう箇所があるとは思う。 2024/05/25

韓信

3
『甲陽軍鑑』の史料としての再評価を踏まえ、軍鑑における山本勘助像の復元を中心に、市川文書に見える実在の山本管助との関係性についても考察する。片輪で醜い他国者ゆえの差別を乗り越え、戸石合戦での功績を手始めに献策・築城・軍配等で活躍する足軽大将像、死後も武田家中にて「名人」として語り継がれる伝説性、勘助流築城術が当時の築城技術のあらゆるパターンを網羅していた点も含め、個人の事績としてはトゥーマッチな勘助像は、やはり著者が推測するように、実在の山本管助を中心に複数のモデルを凝集して造形されたと考えるべきか。2020/09/01

3
2006年刊行。大河ドラマ『風林火山』に合わせて刊行された山本勘助検証本であります。軍記物の人気者ではあるものの、『甲陽軍鑑』以外に事跡がほとんど伝わらず「市川文書」の発見によって「山本管助」の実在が確認できる程度の山本勘助。 本書はまず『甲陽軍鑑』研究史をざっと解説し、軍記物の粉飾ではない『甲陽軍鑑』における山本勘助像を検討した後、「市川文書」の「山本管助」にフィードバックすることで山本勘助の実像、ひいてはまだまだ未解明の『甲陽軍鑑』の成り立ちに迫ろうとするもの。歴史研究の難しさがうかがえます。星4つ。2018/12/11

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