講談社現代新書<br> 漢詩の名句・名吟

講談社現代新書
漢詩の名句・名吟

  • ただいまウェブストアではご注文を受け付けておりません。
  • サイズ 新書判/ページ数 252p/高さ 18X11cm
  • 商品コード 9784061490260
  • NDC分類 921.43
  • Cコード C0200

内容説明

三杯の酒に大道を知り、都の月に旧友を思う…。奔放自在な「詩仙」李白、謹厳実直な「詩聖」杜甫、閑寂の自然詩人王維など、平安の世から日本人の心をとらえてはなさない漢詩の豊かな抒情の世界に遊ぶ。

目次

序章 漢詩をどう読むか
1 李白と酒
2 月の光
3 登楼・重陽
4 杜甫の律詩
5 蘇州詩話
6 閑寂・江南の春
7 旅愁・シルクロード
8 唐詩と日本人

感想・レビュー

※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。

零水亭

25
唐詩メインです。 p131-134、杜甫「春望」に関しての、村上先生自身の中国での体験は心が震えました。 p230-240の宮城県の「仙台」に関する、『三体詩』収録の七律に関する記述は一読の価値があります。2022/10/01

ソフィア

7
漢詩の読み方は色々だと説く著者なだけあり、自分の体験を踏まえた解説がなされている。シルクロードの広大さ。蘇州の水墨画のような風景。その全てを自分の頭の中で想像でき、吸収できるのが漢詩の素晴らしさだと自分自身は思っている。今は若いからか、華美な漢詩が好きだ。しかし、いつか杜甫のような憂愁さを含む漢詩も味わえるように、教養を身につけていきたい。2015/09/27

in medio tutissimus ibis.

4
『唐詩選』は見たことはあったけど(本当に眺めただけ)、時代はズレるとはいえ唐代の詞から選んだ『三体詩』というのもあって、江戸以前にはこちらの方がよく読まれていたというのは全く寡聞にして知らず。昔の日本人は俳句に漢詩の一節を組み込んだりしているけれど、そうしたくなる気持ちはわかる。「清らかな江は一曲がりしつつ村を抱いて流る(杜甫、清江)」なんかは小説の書き出しみたい。2018/12/09

Naota_t

3
★3.3 漢詩を読んだのは高校生ぶりだろう。最近、俵万智の短歌の本も読んだ。漢詩と日本の短歌は似ているようで随分違う。テクニックに似ている部分はあるが、表現していることが違う。日本はとてもロマンチックで言葉では多くを語らない恋愛がある一方で、漢詩には別れなどを題材にした「哀れ」の様な表現が多い。日本は独特に文学が進化していったんだ、と思った。李白、杜甫らが表現する最小限の漢字だけの世界は、侘しくも崇高なものを感じました。2017/12/07

あぁ輔

1
「漢詩」と聞くと、何と無く詠まれた背景などを考えてしまって難しい物と思いがちだが、そうでなく、あまり深く考えずに、読みたい様に読めばいいと云う内容の本と感じた。2015/05/01

外部のウェブサイトに移動します

よろしければ下記URLをクリックしてください。

https://bookmeter.com/books/128133
  • ご注意事項