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感想・レビュー
※以下の感想・レビューは、株式会社ブックウォーカーの提供する「読書メーター」によるものです。
糜竺(びじく)
39
私の好きな歴史小説の大家である吉川英治氏が描く、鎌倉幕府初代征夷大将軍の源頼朝が主人公の小説です。さすが、吉川英治氏だけあって、非常に面白いです。文体の表現も非常に細やかで、読めば読むほど世界観に引き込まれます。平清盛との戦いで、父親である源義朝は敗れて殺され、頼朝自身は捕らえられ、伊豆地方へ流刑に処されます。弟である源義経も、鞍馬寺を脱出し、奥州の藤原秀衡を頼ります。多くの登場人物が登場するわけですが、それぞれの思いや動きが絶妙に絡まり合い、それを吉川英治氏は見事に表現しています。続きが楽しみです。2015/02/03